シャボン玉

ひとつの海から多くが生まれた
交わりぶつかり、
弾けて消えた


写りこむ姿だけ見て空まで飛んだ
ひとりでさまよい、
弾けて消えた


ひとつの海から生まれて飛んで
いずれふたたび、
ひとつに還る


風など吹かなくとも、
急いてそれを望まなくとも、


彼ら自身が小さな宇宙であったこと
それすらうまく、
思い出せずに
2009年08月21日(金)
↑ Top