雲の上はいつも

雲の上はいつも青空
慈悲深いタイプもおわします
けれどどこの世界も似たようなもので
無関心がおそらく大多数


ひしめきあう中のひと粒を
潰さぬよう拾い上げ
ましてや平等に扱おうなど
実のところ見分けさえつけ難く


わずかに足をずらせば
たやすく乱すことのできる
哀れな蟻んこの列を見下ろしながら
そんなアテレコ、雲の上の言い分


不可能ではないが
面倒とまでは言わないが
手を貸してはなるまい
自然の宇宙の、それが摂理


願わくはせめてご機嫌麗しく、
祈ることも知らないひと粒が
瞬くほどの時
空を仰ぐあいだだけでも
2009年03月18日(水)
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