ラブレター

想い焦がれて
狂ってしまうのが正しいとするなら
これは恋ではないのでしょうが

真夜中に目を覚まし
隣に眠るかわいい人を妬むほどには
あなたを想っています

かかとを踏んで玄関を出る朝
ポケットの煙草を花束にすりかえて
似合わないねと笑いあえたら

ベランダに並ぶ街の灯を
今度はもっと、大切にしよう

逢いたくて逢えなくて
泣いてしまうのが正しいとするなら
これは恋ではないのでしょうが

今日を届けるすべを
何ひとつ知らないことを嘆くほどには
あなたを想っています
2009年02月14日(土)
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