
それは 週明けの深夜
シャボンの香り エコーする鼻歌
塩ビのくちばしに気まぐれなキス
あるいは
思い出さえ流し去るつもりでいた新しい朝
酔った勢いで捨てた歯ブラシを探す
時間と記憶のトリックにのまれ
おそるおそる寄り添った肩は
愛しい嘘に傷ついて
涙で溢れたバスタブに
心まで沈めた日曜の午後
いつでも いつだって
君のほんとうを ここでみている
君の信じる道を 思うままに
不器用でも 回り道でも
見返りなんか得られなくても
今夜もこのせまい空間で
未練がましい君の泣き言を
黙って聞いてあげるから