Skipper Johnの航海日誌

2007年06月17日(日) なぜ「夜」があるのか??(ちょっと難しい、、、)

なぜ「夜」があるのか??

この単純な問いは、「なぜ宇宙があるのか?」という問いと答えが同じなのだそうです。不思議ですよね。

どうしてこういうことを書くのかというと、宇宙物理学者と春日大社の宮司さんが別々の本で同じようなことをおっしゃっていたのにびっくりしたからなんです。

一冊目の本は、「宇宙の風に聴く−君たちは星のかけらだよ−」佐治晴夫著、カタツムリ社刊
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宇宙の風に聴く−君たちは星のかけらだよ−

佐治さんは宇宙物理学者で、ゆらぎ理論の第一人者です。
少しだけ引用させていただきます。

「私たち人間は何のために宇宙にいるのでしょうか?(中略)私たちは誰も自分の顔を見たことがありません。(中略)同じように、うちゅうといえども自分の顔を見たことがないのです。(中略)宇宙は、自分の姿を見るための”目”として、150億年という長い時間をかけて”人間”というものを作ったのです。(中略)これは厳密な意味での哲学的な思考の結果出された、たくさんある結論のなかの一つなのです。やはり人間というものは、存在せねばならなかったなにかがあると考えざるをえないのです。」

おぉ、とても宇宙物理学者の発言とは思えない感じですが、ビッグバンから150億年をかけて人類が存在するまでに、ビッグバンの規模や、超新星爆発の温度、われわれの銀河の組成、太陽の温度、太陽系の形成など、生物が生れるまでには奇跡としかいいようのない微妙なバランスが保たれてきたと佐治さんは説いています。そこには宇宙の何らかの意図があったはずだと考えられるわけです。

二冊目の本は、「神道のこころ」葉室頼昭著、春秋社
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神道のこころ

葉室さんは元は形成外科医で還暦を過ぎるまで神道とは関係のない医学の道を歩んでこられた方で、縁あって奈良・春日大社の宮司を勤めておられます。少し引用させていただきます。

「宇宙が自分で自分を見ることができないから、本当の自分を見てもらえるものをつくろうをいうので、人間を生れさせたと私は核心しているのですが、まだ人間で本当の姿を見た人はいない。だから人間はまだこれから進化するわけです。(中略)本当の宇宙とは夜なんです。宇宙は真っ暗なんです。明るいのは地球のわずかに空気のある大気圏なんです。(中略)夜を見せるためには昼がなければ、夜ばかりで夜がわからない。そのためにわざわざ空気をつくって、反射させて、昼の世界を作ったわけです。」

おぉ、人間はまだまだ進化するのかぁ、、宇宙は自分が夜であることを分かるために昼が作られた、、、むむむ、、、宇宙って、意思があって長い時間をかけて人間を通じて宇宙自身を認識しようとしているのかな???どうなんだろ??

ということで、「なぜ夜があるのか?」という問いと「なぜ宇宙があるのか?」って、よく似た答えになっているなぁと、気づきました。(笑)



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Skipper John