2007年05月30日(水) |
素晴らしい出会いがありました。 |
今日はジャーナリストで大学の講師も兼任されている田中信彦さんとランチをしました。
田中さんは昨年末まで日経BPのウェブサイトで「上海時報」を連載しておられとても楽しみにして読ませていただいていました。
先週、銀行のセミナーで人事関連の講演会があり拝聴した折にランチのアポイントメントをいただいて今日ランチしてきました。
中国に関して造詣が深くていらっしゃり、とても参考になるお話をうかがうことができました。
特に、中国政府は今後50年をかけて農村で余剰となる4.5億人もの労働力を都市近郊の製造業を中心に吸収する計画があるそうです。これは人類がやったことのない壮大な実験だと直感で感じました。
そこで、日本の製造業にある長期的な経営視点や、人を大切にして長期雇用するといった伝統的ノウハウが生かせるのだそうです。製造業は日本のお家芸ですが、コスト競争といったネガティブコンペティションではなく、日本の製造業の良さを生かせば大切な競争力になる可能性があるわけです。
本当に元気の出るお話を伺えました。
私は製造業のことはよくわかりませんが、中国における流通やサービス業では「商人(あきんど)の心」が差別化の要因になると思っています。これも日本の伝統的な概念を実践することにより差別化が可能なのです。
競争の激しい中国でのビジネスですが、日本の良さや経験をうまく生かしていけば生き筋をつかむことが可能だと確信しています。
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