☆空想代理日記☆
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昨日の日曜日は朝から雨がしとしと降っていた。雷神の心の汗かもしれないと思ったが、これは口外してはいけないように感じた。
そして朝から──朝までアルコールを呑み続けていた友人から──電話がかかってきた。2回までは無視した。が、あまりにしつこいので3回で電話にでた。
この友人『変周率』君は、特殊な趣味をもっているのである。
ガラクタをどこかから拾ってきて、それを再利用してオブジェというタイトルのガラクタを量産しているのだった。
それで変周率君の用件というのは、『炎の味噌鍋クラブ』を創設したから不逞者にも入会してほしいとのことだった。
しかし不逞者は味噌が大嫌いなのである。
味噌を喰べるくらいなら、野生の雄ライオンの口のなかに顔面をねじ込んで大声で「翼をください」を唄っていたほうがマシだと思った。
ということで、変周率君には、肉を斬らせて骨も断たれるような気持ちで「ことわる」という意味の言語を不逞者が知っている限りの口汚い言葉で言った。
すべて言いきる前に、通話は途絶えていた。死んでほしいと心から思った。
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