☆空想代理日記☆
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昨日、自宅にあるおよそ800メートルの廊下を歩いていると、右足の小指をぶつけてしまった。
右足を両手で抱え息をふうふう吹きかけながらケンケンした。気がつくとレンタル店の前までケンケンしていた。ちょっぴり恥ずかしくなったので右足にあまり体重をかけずにぴょこぴょこ歩いた。
すると今度は雑貨屋の前まで歩いていた。どこをどう歩いたのかはまったく記憶にないのである。やれやれ、とため息をついて下を向きながらとぼとぼ歩いた。
たどり着いたそこは古本屋だった。自宅の廊下を歩いていて、キッチンに牛から搾った汁を飲みに行くはずだったのに。歩いていてはらちがあかないと思い、バス停を探した。
おそらく大通りに出ればバス停があると黄金色の虫のしらせがあった。しかし、バス停があるどころかそこは、男のドーナツの前だった。
ついでなのでチョコシェイクを購入したのだった。男のドーナツのチョコシェイクは洗いたての洗濯物のような爽やかさがある、と不逞者の舌が言っていた。
周囲から視れば、裸足でチョコシェイクを吸っている不思議な生物に思われただろう。いやっほう。
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