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 お婿にいった四+カカのお話
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2018年09月12日(水)
テキーラサンライズ 10)

 暗部棟で、里内警備の交替まで時間をつぶしながら、ボクは改めて今回のことを考えた。

 あの日、ゲンマさんはにこやかな表情のまま、声だけ尖らせて言ったものだ。
「得をするとか損をするとか以前に、あんたとカカシさんのことを、快く思ってないのもいるんだ」
 そのときボクは不謹慎にも、グッとくる笑顔と不穏当な声音と発言とのギャップに萌える女性もいるのかな、などと、関係ないことを思っていた。
「そのことが、今回の噂と関係しているかどうかは、まだわからない」
 だからこそカカシさんも気にして別動隊を手配した、ということか。
 もちろん私用目的でそんなことはできない。つまり、カカシさんとボクの、いや正確に言うなら“カカシさんとカカシさんの相手”の噂が流れた影に不穏な空気を感じ取り、見過ごすことはできないと思ったから、だ。

「そもそも。あの日のあの茶番自体、カカシさんが意図的に演出した可能性もあるとオレは考えてる」

 え?とボクはあの日のことを思い起こす。
 依頼を受けたカカシさんたち上忍のスリーマンセルと、ボクたち暗部のスリーマンセルが入れ替わるというのが、任務のキモだった。
 入れ替わったボクらは、穏便に目的を達成して里に戻り……本来なら、変化を解くはずが、鳥面のたってのリクエストでカカシさんの姿のまま里に帰還しガイさんに捕まった。

「でも、カカシさんに変化したボクがガイさんと一緒にあの店に行ったのは、偶然ですよ」
「それは偶然なんだろう。それを知ったカカシさんが、一芝居打つことを、咄嗟に考えた」
 なるほど。思わずポンと手を打つところだった。危ない危ない、テンコに変化していることをすっかり忘れるところだった。

 ボクたちの話は、まず周囲の一般の人たちには聞こえない。聞こえないように話しているからだ。
 でも動作は見られている。目立たないようにはしているので、遠目から目を引くようなことはない。が、そこはそれ。身近に接したウエイトレスなどは、ゲンマさんのほうを、チラチラとみている。
 一応同席しているボクが、あまり年頃の女性らしくない行動をとれば、否応なく目にとまるし記憶にも刻まれる。

「何かをあぶり出そうとするなら、偶然の機会をうまく利用するというのは、いい手ではありますからね」
 務めてにこやかにボクは返した。まけじとゲンマさんも、にっこりとほほ笑む。ボクたちは傍から見れば、仲のいい……恋人同士ではなくても、兄妹……ぐらいには見えるだろう。
「確かに、カカシさんがボクに変化する必要は、なかったですよね」
「そういうこと!」

 噂を流してまで、カカシさんとボクの関係を表ざたにするとか、あるいは、決定的なものにするとか、よくわからないが、ボクたちに悪意があったとして、何が目的だったのだろう。

 要するにカカシさんとボクに注目が集まれば、多少は控えるとか、隠そうとするとか、そんなふうに僕らが動くだろうと思われたのだろうか。
 だとしたら、それはカカシさんというひとを余りに知らない、知らなすぎる。
 この際だから、公にしちゃおうか、みたいな方向に向かう可能性も十分あるのだ、あのひとには。
 暗部の古参や、カカシさんの長い知り合いのなかで、半ば公然というのは、そういうことだ。

 そもそもカカシさんは、ご尊父の自死とその後の諸事情とが相まって、一時、保護という名の監察対象だった。
 オロチ丸の実験体であるボクは、もともとが監察対象だ。

 そんな僕らが接近すれば、いろいろと勘繰る者もいるだろう。
 だが、それはボクがカカシさんに拾われて、彼の隊に配属された数年前なら、わかる、という話だ。
 当時も影ではいろいろ動いていたらしいことは知っている。が、特に圧力をかけられたことも、なかった、たぶん。
 だからボクらは暗部の同じ隊で任務をこなし、やがてカカシさんは暗部を離れ、ボクは暗部でも小隊長を務めるのはもちろん、分隊長を務めたり、という、それなりの位置にいる。
 
 なぜ、今になってボクらの噂を、暗部の外で。
 そう、なぜ、今になって、だ。
 しかもカカシさんの相手が「下忍」だなどと、うその噂を流して。

 里の空気が、何か大きく変わろうとしているのかもしれない。
 何かが水面下で動いていて、だからカカシさんとボクのことも、改めて水面上に上ってきたのかもしれない。

 僕は、面をしたまま、ふぅとためいきをついた。
 いずれにせよ「かもしれない」という推測ばかりだ。

 僕がカカシさんに変化して、カカシさんがボクに変化して、わいわいやったあの夜は、とても楽しかった。
 ゲンマさんが言うように、ガイさんもゲンマさんもイノシカチョウのお三方も、悪乗りしてくれて、みんなで大笑いした。
 「そういう悪戯や遊びを知らずに、6歳やそこらで上忍になって、戦場を駆け巡っていたからなぁ」というゲンマさんの言葉を反芻する。
 イノシカチョウのお三方は、確かに父親というほどではないけれどカカシさんよりは少し上ではあるので、まあ、わからなくはないが、同年代のはずのガイさんやゲンマさんが、カカシさんの悪乗りに乗っかるというのが、なんだか意外だった。
 でも、それぐらいカカシさんは好かれている。
 つまり好かれているカカシさんに、張り付いている僕が目障りということもありうるわけだ。

 里の古参もカカシさんのご尊父がらみや四代目がらみでいろいろあるだけで、カカシさんそのものを疎ましく思っているわけではなく、ただ、そこに引っ付いているボクが邪魔という可能性も十分ある。
 と思ったので、ゲンマさんにちょっとした依頼をしたのだが。

 ものすごく、いやそうに眉間にしわをよせていたが、最後には「わかった。乗りかかった舟だ」と言ってくれた。

 あるいは「ヤブヘビ」だったかもしれない。
 まあ、それはそれ、かな、とボクは自分に言い聞かせた。