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 お婿にいった四+カカのお話
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2018年07月27日(金)
テキーラ・サンライズ 8)


「わからなかった、っていうか……」
カヤと呼ばれた彼女が口ごもる(暗部ではコードネームで呼ばれるので、カヤというのは、彼女の本名なのだろう)。
「心当たりある、って言ったじゃない」
「うん。その居酒屋でカカシさんと盛り上がっていたっていう相手に心当たりがあったのは本当だったんだけど」
 しん、と一瞬席が静まった。思わず、ボクも息を詰める。
「人違いだったみたい」
「え〜」
 と声が重なった。
「だって、確信ある、って感じだったじゃないの」
「今さら、人違いなんて」
「あ〜あ。せっかく期待してたのに」
 わやわやと嘆く声に、
「うん、ごめんね」
と、応える彼女の声は沈んでいた。

「カヤが謝ることないよ。あのカカシさんの相手でしょ? 普通、上忍とか特別上忍、ぎり中忍かなって思っていたのが、ちょっと……まあ、夢見ちゃった、ってことなんだから」
先ほどから、愚痴の聞き役ばかりをやっていた一人が慰めるように言った。正直、話が見えない。
「それより、そんな噂に振り回されたアタシって、下忍としてどうよ、って……あ〜自己嫌悪」

 ここに至って、ようやくボクは把握した。
 通常、暗部に所属していることは、忍の家系なら親、そして兄弟をはじめとする近しい一族のなかでも、それなりの位置にいる者にだけ知らされる。そしてそういう家系の者か、ボクのように血縁のない者が暗部の多くを占めている。
 ただ、もちろん忍の家系でない者も、場合によっては暗部に登用される。この場合、登用されたのが成人してからだと親も知らない、ということもある。
 カヤ(本名)の場合、暗部登用となったのは中忍の父親が存命中だった。その後、父親は任務で殉職しているが、その時、彼女はまだ未成年だったため母親には所属が知らされている。だが、公式にはアカデミーの資料管理室の非常勤になっている。
 つまり、彼女が暗部所属ということは、アカデミーの同期らしい友人も知らない、ということだ。

 つまり彼女が暗部にいればカカシさんの相手として僕を思い描いたのは、まあ、ありうることではあるけれど、確信を得られなかった以上、情報提供はできかねる、ということなのだろう。
 ならばせめて、最初から情報提供を思いとどまってほしいものだ、というのは、若者を理解できない僕の不徳といたすところなのだろうか。

 というか、暗部の機密保持はどうなっているんだ、と遅ればせながらに危機感を抱いた。
 いや、もしかして……別の可能性もある……。
 
 暗部内では、カカシさんと僕のことは古参には半ば公然だが、新参には噂事態が本当か嘘か、グレーゾーン。それも暗部の特色とも言える。
 場合によっては、そのグレーを利用して敵を陥れる作戦を組んだりもするわけなので(これは、僕も散々経験してきた。はたけカカシの噂のどれが本当で、嘘で、作戦なのか、関わった人しか知らないのだ)、暗部が安易にカカシさんとボクの噂に飛びついたりはしないのは、だからだ。
ただ、今回、暗部の外で何らかのうわさが出回っていて、その噂に暗部以外の下忍たちが群がっていて、ボクの部下まで噂が流れ着いた? 

 何か不自然だ、何かがおかしい、でも、何とは指摘できない、そんな感じだった。

 僕が物思いに沈んでいる間にも、彼女たちの会話は続いていたようだ、知った固有名詞が出てきたので、はっとした。

「そのとき盛り上がっていた……たとえば、シカクさんたちやゲンマさんは、カカシさんと同席していたひとを知っていたんだよね」
「う〜ん、そうでもないみたい。カカシさんが『後輩です』って紹介したから、『後輩なんだ』って感じで、盛り上がった……みたいな?」
「え〜。じゃあ、さあ、そのカカシさんが偽物だったりしたらさ、みんなその誰かわからない人を『カカシさんの後輩』って思っちゃうってこと?」

 え? とボクは思いなおす。
 そうだ、確かにあの状況で、そういうこともある、と。
 だが、すぐにまた否定する。
 あのゲンマさんやイノシカチョウが、そんなペテンに引っかかるはずがない、と。
 だいたい、ガイさんだって、気づいていたのだ。あの時は潰れていたが、もし後々、問われれば、「あれはカカシに変化したいた別人だ」と言うだろう。

 「それは、ないと思うよ。そこまで馬鹿じゃないよ、上忍は」
 ひくい声でカヤが答えるのに、一人が
「え〜だって、そういうことだって、ないとはいえないじゃん」
 と食い下がる。
 平和と言われる今の世の中で、下忍の彼女は上忍の実力を知る機会がない。
 でも、暗部にいるカヤは知っている。

 「うん、そういうこともあるかもね」
 カヤはそう言って、席を立った。
 「ごめん、明日早いんだ。帰るね」

 残された3人はあっけにとられたようだった。

 「何? あの子、最近おかしいよね」
 ひとりが言い募る。
 「うん、でも、アカデミーだから。私たちが知らない何かがあるのかもね」
 「だったら、それを教えてくれればいいじゃない」
 「そうもいかないんじゃない? そういうこともあるよ」

 そして彼女らは解散した。