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 お婿にいった四+カカのお話
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  月読-5話 -キリリク話-
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  月読 後日談


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 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
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 ※途中、18禁あり
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-ヤマカカな話-

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2007年03月18日(日)
らすてぃ・ねーる 10 -18禁-


桃の花のような色が、チロリと唇を湿らせて引っ込む。
単に唇が乾いているだけなのだとわかっていても、落ち着かない気持ちになる。
苛立ちはボクのなかに残っていたけれど、それも、もうどうでもいいという気分になってくる。

顔を近づけると、先輩の目がまん丸になった。
何を驚いているのだろう、と思いながら、唇を重ねる。
舌先で先輩の唇を湿らせ、上唇と下唇とで先輩の下唇を挟んだ。
ゆっくりとくすぐるように舌先を這わせ、それから少し吸って離れ、今度は角度をつけて唇を重ねる。
ボクが差し入れるより早く、先輩の舌がボクの唇を割ってきた。
軽く噛むと、ん、と喉が鳴る。
少し強く噛むと、反射的に顔を引こうとするが、ボクに顎を掴まれているので叶わない。
そのまま吸い付くと、先輩が身じろぎ、両手がボクのシャツの両肩を掴む。

体温も脈拍も、ある一定まであがるとそのままの状態を維持するが、入れ替わりのように情動が伝わってきた。
触発されて、ボクの理性も風前の灯火。

捕らえていた顎を解放し、ボクはまた先輩と少し距離を置いた。
切なそうな顔で、先輩がボクを見る。
最中の、気持ちよさそうな顔を思いだす。

「欲しいんでしょう?」
もう、恥も外聞もないというような顔で、先輩が頷く。
シャツを掴む指先にも力が加わる。
「服……きつい。脱ぎたい」
「どうぞ」
子どもが泣き出すときのように、先輩の口がヘの字になる。

それでも欲望のほうが勝るのか、膝立ちの姿勢になると、先輩は掴んでいたボクのシャツから指を離した。
そして、決まり悪そうな顔になってもぞもぞとジーパンを脱ぐ。
「シャツも」
と言うと、への字のまま唇が尖った。

しばらく指先が彷徨うのを、さてどうするのだろう、とボクは眺める。
ボクが怒っていると思い込んでいる先輩は、しばらくためらった後、膝立ちのままシャツのボタンを上からはずしていく。まるでストリップティーズだ。
ボタンをはずし、先輩がボクを見る。
ボクが何も言わずにいると、ふっと息をつき、シャツを脱ぎ捨てた。

「濡れてる」
下着一枚になった先輩に、思わず言葉が出てしまった。
先輩の情動がさらに強くなる。
「テンゾ……も、脱いで」
情欲にまみれた声で、先輩がねだる。

あぁ、かわいい。
任務を離れると、いつも、かわいいひとだと思うけれど。
こんなふうに前戯めいたやりとりをするのは初めてで、そして今日の先輩は、いつも以上にかわいい。

たいてい酒が入っているから、そこまで気が回らなかったけれど。
抱きしめて、キスして、そのまま押し倒して、というのもいいけれど、こういうのもいい。
もどかしくはあるのだけど、悪くないとボクは思った。
先輩もなんか嫌そうな雰囲気じゃないし。いつもより、興奮しているみたいだし。
「ね……脱いで」
はいはい、仰せの通りに。

「テンゾ、も、濡れてる」
そう言って、先輩が手を伸ばすから、ボクはあわててその手首を掴んだ。
「どうして?」
と先輩がボクを見る。
「続きは、ベッドのなか、です。でないと、肘やら膝やら、すりむけちゃいますよ」
うん、そうだね、と先輩は器用に膝歩きで回れ右をすると、ベッドカバーをめくり、掛け布団をめくり、ベッドに這いあがると、ボクを振り向いた。
「もう、怒ってないね」
そう言って、ニコッと笑う。

その笑顔にやられた。

思わず背後から襲いかかりそうになる自分を、やっとの思いで抑える。
無闇矢鱈にフェロモン垂れ流さないでください、と言いたい。
声を大にして、言いたい。

布団のなかに潜り込み、先輩とボクはようやく抱き合った。
「テンゾ、も、興奮してる」
嬉しそうに、先輩が言う。
そんなに嬉しいですか、と聞きたくなるほど、ご機嫌な声だ。
「そりゃ、先輩が欲情してれば、ボクも触発されますから」
「やっぱり、オレのせい?」
そう言って、くすくすと笑う。
笑いながら、腰を押し付けてくる。
そのやらしい動きを、やめてくださいと言おうとして、思いとどまる。
「ああ、やっぱり、テンゾウがいい」

先輩の言葉に、ボクは任務のときのアレを思い出した。
忘れていた嫉妬心が、また頭をもたげてくる。
「だれかと比べましたね?」
先輩は、しまったというような顔をした。
「えっと……」
ごまかそうとしても無駄です。
「うん、ごめん」
あっさり謝られると、怒るに怒れない。

「どうせだったら、同じようにしましょうか?」
先輩の下着を引き下げ、同じように自分のも引き下げ、一緒に手の中に包み込んだ。
先輩が、あぁ、と吐息のような声をあげる。
「だめ、オレ、すぐいっちゃう」
「いいですよ、いっても」
「ほんとうに、ほんと」
「ええ、わかってます」
先輩はイヤイヤと首を振った。
「ほんとに。テンゾウが、ちょっとでも、動いたら」
「我慢しなくていいですよ」

先輩はボクの肩に顔を埋めた。
「なんか、オレばっかり、がっついてるみたい」
先輩の声は上ずって、掠れている。
「ボクには、遠慮なく、がっついてください」
そう言って、銀の髪の間から覗いているいつもより赤味を増した耳を噛んだ。
ビクンと反応した拍子に、刺激が下肢に伝わる。
そのまま先輩は緩く動き始めた。

「気持ちいいですか?」
コクコクと肩のところで頭が上下する。
髪がくすぐったい。
「ごめ、ん……ほんとに」
「いいですよ、いって」
ん、と返事とも喘ぎともつかない声とともに、動きが激しくなった。

ボクは先輩の昂ぶりに合わせて、自分のなかで膨らんでいく熱を感じていた。