7畳半

2007年04月01日(日) 私は人の中で私になる。

この春休み、何をしていたのだろうと、思う。
ただ、歌って、本読んで、デートして、楽器と出合い、おいしいものを食べ。
それが新学期の私に何を与えるものなのだろう。
教授に、「あんたこの春休み何をやってたの?」と聞かれると、いやみにしか聞こえないだろう。

ほとんどを、合唱で過ごした。
成長は、したのか。
新しい曲を覚えただけで、歌がうまくなったわけではないのではないか。
誰かが、慰めるかもしれない。
「前より、上手になったよ。」と。
けど、そんなのわからない。
納得できない。
自分で納得しなきゃ、成長じゃないんだ。
そう思ってた。

けど、
自分の身長が伸びたのに気づくのって、いつ?
人に言われなけりゃ、小学校の頃から変わってないつもりかもしれない。
尺度がなけりゃ、気づけないんだね、自分では。

ほら、野菜だって、煮込んでりゃとろけてなくなるけど、とける瞬間なんてわからないし、過程にも気づかない。
最初と最後を比べて、「あぁだいぶとろけたな」と思うだけで。
そんなもの。
日々の変化なんて。
小学生だって、10年もすりゃひげが生える。
いつのまにか。

一昨日くらいに友人宅で劇場版エヴァを見た。
劇場版だけなのでよくつかめなかったけど。
私と人との距離を取り除いたら、私自身もいなくなるらしい。

人は、人の中で人になる。
比べるのは、時によくないことかも知れないけど、
人と関わっている中に、人の感じている自分を見つけることができる。
ずっと一人だと、自分がかっこいいかもわからないし、
醜くなってもどれくらい醜いかもわからない。

だから、「自分は何も成長してない」って嘆くのはよそう。
私の細胞は、毎日生まれ変わっているんだ。
その集合である私が、生まれ変わっていないはずがない。
気づいていないだけ。
すぐにわかる成長もある。
けど、1年、ひょっとしたら死の間際に気づく成長だってあるんだ。

だから、怖がらずに、歩みを止めない。

ただ、成長にも大小はあるけん、やっとくことはきちんとやらにゃぁな。
努力は夢への先行投資。
見返りがあるかないかは今はわからない。
とまぁ不精な自分を元気付けてみる。


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万田 倫 [MAIL]

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