世田谷日記 〜 「ハトマメ。」改称☆不定期更新
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先日、普段ならバスに乗って通り過ぎてしまう道を、運動不足解消もかねてテクテク歩いておりますと、夕闇の中にあたたかい灯をともした、何やら興味をそそられるお店があることに気がつきました。
バス通りに面して小さな神社があり、その脇に斜めに入っていく細い道があって、その小径をはさんで神社の向かい側(小径の入り口)にお花屋さんがあるのですが、灯りはその花屋さんのお隣り(バス通りからは一軒奥)できらめいていました。大きな通りから斜めに入っているため全体は見えないのです。ただ大きなウィンドウと木の扉と店内のあたたかい灯りの色がチラリと見えて「ここにあなたの好きなものがある、かもよ」と、まるで誘いかけられている気分。 ややや、なんだ、なんなんだ…と引き寄せられるように近づいてみると、古本屋さんでした。
中に入ってみると、さらにうれしいことに扱っている本がかなり私好み。思想、哲学、写真、美術書等々。ピエール・クロソウスキーの小説(大昔の薄い箱入り本)がなにげなく並んでいたり、古い古いユリイカがズラリと揃っていたり。うわー、なんなの此処ー! うれしいやら恐ろしいやらのアンビバレンツな気分。何しろどこでトチ狂って、状況考えずに購買モードに入るかわかりません。落着け、落着いてくださいよ、ちまりす。
このお店は品揃えが素晴らしいのみならず、外観も内装もとてもシンプルにしてお洒落なのです。 ぶっちゃけ、都内、中目黒や代官山、神楽坂あたりなら驚かないのだけれど、千葉にもこんな古書店ができるなんて。うれしいし、応援したいですねぇ。ずーっとあの場所で、あたたかい灯をともしていただきたい、じゃなきゃアタシ困るわ、と思っているのです。
素敵な古本屋さん、即興堂さんはこちら。 お近くの方、それから遠方の方も、機会がありましたらぜひお立ち寄りくださいませ。
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