どうにか娘を寝かしつけて、やれやれと雑誌に目を通していた時。 傍らでパソコンに向かって仕事をしていた旦那君が、突然、ポツリ。 「自由に使える時間を買えるとしたら、いくらまで出す?」 私は少し考えて、 「んー、1時間1万円くらいまでなら出すかな」 「そんなもん?」 「だって、ある程度まとめて欲しいでしょ。せめて一日くらい。 そうすると、24時間で24万。 そのくらいなら、まあ何とか出せるから」 「なるほど。オレは一週間くらいは欲しいなぁ。読みたい本もあるし、 ゲームもやりたいし、DVDも・・・」 旦那君はブツブツといいながら、ヤケ気味にパソコンを連打。 どうやら、相当仕事が煮詰まっているらしい。 「でも、一週間てことは168万だよ?出せるの?」 「う゛〜、そうか・・・やっぱり一日が限界かなぁ・・・」 「でしょ?」 しばらくして、旦那君がふとパソコンを打つ手を止め、 「じゃあさ、宝クジが当たって1億手に入ったとしたら、いくら出す?」 「1億ねぇ・・・それでも、三日がせいぜいじゃないかなぁ」 「なんで?」 「<自分が自由に使える時間>てコトは、その間周りは止まってるって コトでしょ。自分以外が動かない世界に、そんな長時間耐えられるとは 思えない」 「なるほど。それに時間がその分ほかより経つってコトだから、 あまり長い期間買うと、老化も早まるよな」 「そうだよね〜それはイヤだよね〜」
話してるネタは、現実逃避のファンタジー。 でも、変なところで現実的。
しょっちゅう、こんなコトを話してるのでした。
|