むらさきの 雨がふるやまあじさいの こえがするみどりはしずかに 目を閉じて五月の雨に 身をまかせるあの日の窓辺は 晴れていた湿った部屋のかたすみにいまだ在る消えてゆかない白い影のようなものそれはワタシの記憶だろうか忘れなければいつまでもそこに ここにこうしておぼろに 残るものそれはワタシの願いだろうか忘れなければいつまでもワタシの中に 居る気配観ていてくれるそんな気がするむらさきの 雨 ふる朝に