こぞのさくら
...
咲
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鏡を見れば - 2006年05月30日(火)
額に大きな吹きでもの。
化粧のはげた色のない顔。
不細工。細工落ちてんだから仕方ない。
甲殻類のような感情のない目。
いつもにこにこしてるねって、それだけが取り柄なのに、一日何度も声を荒げる。
荒む。あ、すさむってこういう字書くんだ。
どんよりした空に夜に切った足の親指の爪みたいなほっそい赤い月がかかってる。
一緒にいたいと独りになりたいの狭間で鎖骨の辺りがぜこぜこと苦しい。
不快で不愉快だから分速は10センチ。
楽しいと走りたくなる。その反対。
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