雨。駅前立候補者一団から大声の挨拶で迎えられるが通り過ぎる刹那 こちらへの微かなあざけりを感じるわたしへか点字ブロックの上の一団をどかしてくれた老人へかいずれにしろ 小さなとげわたしの住む国。今のこと中華まんが蒸けるには結構時間がかかるのだ。わたしとオットーと家族とわずかだけれど友人と無償の愛をくれる通りすがりの名もない美しい人たち湯気の中すばらしい未来がやって来るやってくる…うわごとのように繰り返す