大晦日に久しぶりに夫の友人が訪ねて来た。 二十数年前、夫が交通事故に遭った折りにj大学病院で一緒になった人だ。 彼も交通事故に遭い入院していた。 彼らはとてもウマがあって後々ナースたちが彼らほど入院生活をエンジョイした人たちは知らないと言われたほど毎日つるんでは好きなジャズの話をしたり病棟で可能な限りのグルメを楽しんだり(どんな?)とそれは楽しい毎日であったそうだ。 それは不思議な光景だったろう。だって、夫はその事故で失明したのだし、友人は大学生活にいつ戻れるかわからないという微妙な状況であったのだから。 彼はその後事故の後遺症なのか原因不明で意識が戻らず死線を彷徨うという重篤な状況に陥ったりした。 けれどふたり揃うと微妙におかしな空気が生まれてなぜだかシリアスな感じにはならないのだった。 そんな彼も就職し結婚し子供が三人。 夢のように時は早い。 おみやげの自家製有機栽培の蕪とわけぎと小松菜と。 夕餉の食卓に上った野菜たちはやさしい丸い味がした。 友人とその奥さんと やさしい丸い心もち。 自家製のお餅もいただいた。 やはり ついた持ちはおいしい。 北国の友人からもすてきな到来物が… 長岡輝子さんの朗読cd 大好きな賢治の「雪渡り」 各地で雪の被害があったようだけれど 盛岡は大丈夫だろうか? 青森は大丈夫だろうか? 降り積もる雪を思い浮かべながら 始まったばかりの今年はどんなだろうかと…
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