日々の泡

2008年07月22日(火) ブレス

暑いせいなのか
電話で問い合わせしてくる人々の声に
「怒気」が含まれていて
受け取ったとたんにたじろぐ。
焦燥感と
不安が混じり合って
ああ…昨今は穏やかに話し合うシチュエーションがあまりないのだと思う。
 電車の中
学生たちの声はうわずっていて
おばさんたちは我先に話を繰り出し
耳を傾けていると
ちょっと呼吸が苦しくなってくるような…
穏やかに聞くこと
しっかり聞いているということ
こちらがそれを表すと
不思議と先方の声も和らいでくる。
それには、「ゆとり」が必要で
職場で周囲に流されないで、そんな「ゆとり」をキープするのは、ちょっと難しい。
 最近、ひとつのテクニックを発見。
呼吸をコントロールすること。
たとえば、クレームの電話を受け取ると、そのとたん、アドレナリンが噴出してドキドキしてくる。
気がつくと、そんな時は息が止まっている。
こちらが、呼吸のバランスを崩すと、先方もどんどん息が粗くなってくる。
そんな時に、受話口を少し話して、鼻で深く息を吐き、吸う。
このときに、受話器に息がかかるとため息に聞こえちゃうから注意!
鼻で深い呼吸を数回すると
声が深く落ち着いてくる。
すると不思議に会話自体が和やかになり、自分自身も落ち着くのです。
はいて
吸う
吸って
はく
自分以外の
外界との
最初の関わり
おぎゃあとはき出して生まれてきて
さいごには、息を引き取る…
「息」は深い。
呼吸は「鍵」


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茉莉夏 [MAIL]