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2021年08月30日(月) |
ペット業界と世の中について思うこと |
私が小さい頃、犬を売っている人などいなかった。 そんな店も当然なかった。
誰か知り合いの家で子犬が生まれたら、もらって飼うのが普通で、血統書なんてほんの一部の種の保存をしているお金のある人たちだけのものでした。 稀に、ペットフードを売っている店の店先で、「犬もらってください」と書いてあって、よく似た子犬たちが、サークルの中に入れられていました。 避妊去勢していなければ、できちゃうことは、よくありますから…
ペットフードだって高級なものでした。そんなの食べている犬猫は、友達の家でも見たことがありませんでした。
私が小さい頃、近所では秋田犬が多く飼われていて、もしくは、柴犬… 大きくて、耳がたっていて、くるんとしっぽの巻いた、赤毛の犬が、私の中では、「犬」でした。 ですから、小学生の頃、父が職場から「犬をもらってきたぞ」とスピッツを抱いて帰ってきた日、、 「え、これが犬?」とじーっと見つめるだけで、触ろうという気にならなかった。
だって、スピッツは小さいですから。 白いし、毛が長いし…
そういうわけで、現在多くみかける、チワワやトイプードル(正直見分けがつかない)、耳の垂れた犬などは、私の目には、いびつに見えます。
子供のころ、洋犬も身近にはまったくいませんでした。 知っている洋犬の犬種は、シェパードぐらい。 警察犬カール、というドラマが放送されて、大きくて毛の長い警察犬が登場して、少し知識として得られたぐらい。田舎の子だし、実際にシェパードを見たのは、ずっとあとのことです。叔母の家で。
盲導犬もいませんでした。 わんこが死んだら、また欲しいという人は、近所の犬と掛け合わせたりして、子孫を残して、飼育していたんです。
犬や猫は、お金を出して買うものじゃなかった。 いつ頃からでしょう。ペットショップで犬猫が売られはじめたのは。 おそらく、高度経済成長〜バブル期でしょう。
血統書つきの洋犬、洋猫が珍しいということで、犬猫販売に目をつけた人がいたのかな? 殖やして売れば、金になるぞ!と。
大阪に親戚がいるんですが、その頃、シェパードとアメリカンショートヘアを飼い始めて、犬猫好きがこうじて、山を買い、広大なドッグランをつくって、たまに繁殖させていました。 が、あくまで趣味の範囲で儲けは視野のそと。 そんな大きなドッグランを作って家を建てるぐらいですから、お金が有り余っていたんです。 我が家で飼っていた猫が死んで、その親戚のところから、三歳のアメリカンショートヘアを譲り受けたことがあります。 お金は取られませんでした。私が叔母の自宅に行き、猫を選んで、なついてきた「はなこ」という猫を、譲り受けることになりました。 「あーあ、もう膝に乗ったら離れへん。はなこに決まりやな」
そして、後日東大阪市からケージに入れて、叔母が連れてきてくれました。 「かわいがったってな。あんたに懐いたんやから。フードはこれが好きやねん」 猫えさも一袋持ってきてくれた。
「ペットショップに猫を売って儲けられるのは、見かけの悪い子猫が生まれたら、川に流せるような人らやねん。猫好きな人はでけへん」とその時叔母に聞きました。叔母にペット業者の倉庫(繁殖場)も見せてもらった。 くさくて、汚かった。かさかさになった死んだ猫もいた。 叔母も猫を売れと誘われたのだそうです。でも、叔母にはお金があるし、好きな猫を苦しめて殖やす必要がないので、自分がかわいがれるだけの猫しか飼ってませんでした。
犬や猫を店で買うのが当たり前になったのは、お座敷犬として、小さな犬猫がもてはやされるようになった時期からじゃないでしょうか。 ペットのはじまり Trace
ペットショップのない国では、子犬、子猫はたからものなんだとか。 日本もそういう国に戻ったらいいな、と思います。
二年前、もらってきた、優太。 できるだけ、早朝、ドッグランに行って走ってます。眠いんだよー。優太は早起きで元気だなあ。 優太は私の理想の犬。たからもの。
大好きなのは、ささみと野菜のスープ、アーガイルディッシュ。
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