日記
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2008年04月09日(水) もうすぐ開幕

今週土曜、待ちに待った東京六大学の春季リーグが開幕します!

チケットも取ったし、1月から先生に頼み込んで休みもゲットしました。
去年は母につきあってもらって、2度ほど神宮球場に足を運んだのですが、
ひとりで行くのは初めてなので、今からやや緊張気味です。
(ブログなどを見ていると、女性ひとりで観戦している人も多いようなのですが)

斎藤君が開幕投手なら嬉しいのですが、こればかりは当日にならないと
分かりません。
が、斎藤君の登板があってもなくても、楽しんでこようと思います。

当日は早めに行って、開会式(?)や試合前の練習風景なども見て来る
つもりです。
幸い天気も良さそうで、六大学の旗がそろってなびく光景を早く見てみたい
ものです。



開幕前のオープン戦で、少々?ショックを受けた試合がありました。

オープン戦最後の、対亜細亜大戦です。
早大はここまで、台湾遠征やシカゴ大、社会人相手の試合もふくめオープン戦
負けなし。
亜細亜は東都リーグでもトップクラスの(ということはつまり全国でトップ
クラスの)チームだけに、この試合を楽しみにしていた早稲田ファンは、私だけ
ではなかったと思います。

今年の早稲田は去年までの主力選手が多く残り、特に投手陣は斎藤君ふくめ
エースの須田君、松下君、大石君、福井君、楠田君、大前君……他大学なら
誰でもエースと云われるほどの実力派がそろっていました。

前日の社会人対抗戦でも、投打共に社会人のHONDAを圧倒していただけに、
東都の雄、亜細亜に勝てないまでもかなり良い勝負を見せてくれるのでは
ないかと思っていたのですが。

結果を知って唖然としました。
14-0の完敗。
先発の福井君は7回を投げ12失点、7回には一挙8失点だったそうで……。

どうしてこんなになるまで交替させず、投げさせ続けたのか分かり
ません。
観戦した方のブログによると「どんなに打たれても交替させてもらえず、
かわいそうで見ていられなかった。涙が出てきた」そうです。

野手陣も浮き足立ち、エラーも重なり、打線も0点に抑えられました。
キャッチャーの細山田君の顔も、見たこともないほど強ばってしまって
いたそうです。
考えられる限りの最悪の負け方でした。

開幕直前に、どうしてこんな後味の悪い采配を?……と、監督の真意を
測りかねるのですが。

考えられるのは、あえてチームに喝をいれた、ということです。

今の早稲田の、早大野球部史上最高とまで云われる豪華投手陣。

少なくとも去年は、投手陣が打ち込まれて崩れる試合というものがほとんど
ありませんでした。
誰かが不調でも、リリーフできる投手はたくさん居ました。 

細山田君も、ここまで投手が崩れた時のリードは、経験したことも想定した
こともなかったのではないでしょうか。
動揺してしまったのか、彼らしくもない送球ミスもあったようです。

監督は、投手が崩れた時に、他メンバーがどう試合を支えるかをもう一度
考えてみろと云いたかったような気がします。
もっとはっきり云えば、投手力をあてにするな、と。

斎藤君たちが引退したあと、早実の和泉監督は新チームに向かってこう云った
そうです。

「もうピッチャーは斎藤じゃない。10点とられたら11点取り返せ」

投手が10点とられる試合なら11点取り返せ。
早大の応武監督も、これに近い意味のことを云いたかったのではないでしょうか。


誰より心配なのは福井君です。

去年、巨人からのプロ指名を断って早稲田に入学、素質は斎藤君以上と
云われていました。
実際、150キロ以上の福井君のストレートは斎藤君の球より明らかに上です。

しかし、斎藤君が彼より特に際だって優れているものが2つあります。
メンタルの強さと制球力です。

福井君はメンタル面の弱さを去年から指摘されていました。
好調な時は良いのですが、ピンチの時、不調時などに制球を乱し、自滅して
しまうようなことが何度もありました。

監督は福井君に、自分の弱点をはっきりと思い知らせ「これを乗り越えられ
ないようでは成長は無い」と檄を飛ばしたのでしょうか。

それにしても、プロでもない学生野球であんまりむごい、と素人の私などは
思ってしまいます(苦笑)
去年不調だった悔しさを晴らすように、福井君もこれまでオープン戦で好投を
続けてきました。

福井君、今年こそはやってくれるかと私たちファンも、福井君自身も感じて
いたと思うのです。
ここまでの努力も自負もプライドも、一瞬にして粉砕されるようなマウンド
でした。

立ち直れるだろうか……?と心配ですが、いっそこれより悪いことはない、
と開き直って欲しいと思います。

斎藤君も、高2の夏、自分が打ち込まれてコールド負けを喫し、先輩達の
甲子園への最後の夢を奪ってしまうことになりました。
斎藤君はこの時の悔しさをバネに、その後みるみる力をつけていくことに
なるわけですが。
福井君も是非、そうなって欲しい。



今回の敗戦で、もうひとつ気づいたことがあります。
斎藤君が登板して打たれたわけでもないのに、大ショックを受けている
自分です(笑)。

去年の今頃は大学野球のことなど何も判らず、斎藤君や他の早実メンバーが
居るから、という理由だけで早稲田を応援していました。
しかしその後1年、応援していく中で自然早稲田の選手たちの魅力に触れる
ことになり、いつの間にか斎藤君だけでなく、彼ら全員を心底応援していま
した(笑)。
春リーグが楽しみです。





なつき