はぐれ雲日記
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猿とピューマの闘いは観ますよ。土鍋対フライパンでもいいですケド。
真夜中深夜から明け方って仕事しててもいろいろありますよね。 ちょっち思い出したことがありますので読んでおくんなまし〜。
老人のような子どものユーレイの話です。 25年くらい前の話。最初にことわっておきますが。幽霊は信じませんし霊感はまったくありません。 わたしが早朝の仕事をしていたころ通勤道はまず近所の、踏み切りを越え、しばらく走ってから 傾斜のある坂道を走る必要がありました。左手には広い空き地、右手にはのちに勤務することになる 総合病院がありました。、 踏み切り付近には武蔵野の面影が残りうっそうとした林がありました。。 夜間は人道リがほとんどないといってもよい寂しい道でした。 仕事の関係で春から夏は始発電車を待たずに午前四時少し前頃家を出ていました。 バイクは朝に限る。不定期便の運ちゃんは夜中がクライマックスだったのではないかしら? でも、ちょうと6月の今ごろ。その日にかぎってバイクが重く感じ、走りだしてしばらくするとエンストしそうになったのです。 クラッチがイカレのかな。近所に遠慮してアイドリング不足で発進したから点火プラグがぬれたかな。それでもだましだまし走って踏み切りを越えたとたん、あ〜〜!エンスト。 なんなんだよお、セルがまったくきかないでやんの、走って押しがけかい?。 バイクをダダダダダッと押す。アレ?かからない。踏み切りと道路とを往復しながら さらに押しがけ。やっぱかからない。(汗)セルも回らない。 こんなことときどきあるんだけどなぜかその時はなんかイヤーな感じはしました。 こうなったら坂をくだって傾斜を使うべと考えた。。初夏だが、夜明け前にしてはかなり蒸し暑かったです。
バイクを押しながらなにげに右を見ると 林の樹の下にいるのよ、ぼうっと子どもが。 白いTシャツ着て手にねこじゃらしみたいな草なんか持って。 輪郭がはっきりしないくせに、こっちをじっと見ている青白い顔と睫毛だけはっきりしてるの。なにかに照らされているみたいに。 よく見ると浮いてやがる。 さらに良く見ると老人のような顔をして口の形だけは笑っている。 それでぼっと見ていると「はい。ねこじゃらし。」というように渡井に向かって手を差し出した。 渡井は全身総毛立って逃げたましたね。バイクはその場へ転がして。フルフェかぶったまま全力で走りました。 とにかく後ろを振り向いたら駄目だと感じまして。夢の中で走っているように足がふわふらしてるの。 冷や汗でつなぎの背中はびっしょりだったです。
家になんとか帰り着いてキッチンからとってきたのは塩。玄関ににぶちまけました・・・・ しばらくたってバイクにキー刺しっぱなし、シートの下に貴重品バッグ入れっぱなし。 当然現場に戻ることを決意、塩、冷蔵庫のワンカップ、にんにく、トンカチ、(ぶったたくために)、 さいわい母方のじいさんが坊主だったので、数珠をポッケにお経?らしきものを唱えながら 出陣。てくてくてくてく小走りにまだ明けやらぬ道を引き返すと愛車(キーつけっぱなしで)免許証、財布もありました。 老人のような子どもはもういなかった。今度はエンジンも軽く一発でかかった。 塩。を体とバイクに念入りにふりかけて、一路職場へ向かいました。 なんて気丈なわたし。 後日近所のおばちゃんに聞くと、あそこは幽霊が出る。真夜中や深夜の踏み切り近くではなぜか車のエンストもあるようだ。 わりと病院関係者の間では有名らしいとの話が。しばらくは渡井もバイクの後ろにだれかさんが・・・・とオソロシカッタけど、 それも次第にいつか忘れました。 だがその体験以降その踏み切りを通るのだけはやめました。 回り道して幹線道路に出るようにしました。
しかしながら 夜中に右手にワンカップと塩。左手にライトをかかげて、お経唱えてひた走る渡井は、陰陽師かい。 事情知らん奴が目撃どQんしてたら、渡井が都市伝説になるところでした
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