| 2008年08月06日(水) |
お茶漬けを食べない理由 |
「そうさんが家でお茶漬けを食べたことをみた事がないわ。」
嫁さんの発言です。嫁さんと僕とが結婚して今年で13年目を迎えているのですが、そんな嫁さんが未だに僕が家でお茶漬けを食べた姿を見たことがないというのです。
確かにそうかもしれません。僕は家ではお茶漬けを食べません。家以外でお茶漬けを食べた記憶としては、数ヶ月前、ある会合の後の呑み会の席で食べたのが最後でしょうか。
僕はお茶漬けが嫌いというわけではありません。中学、高校生時代は毎日のようにお茶漬けを食べていた時期もあったくらいです。今でも家でお茶漬けを食べろと言われればいつでも食べることはできるのです。それなのに家で率先してお茶漬けを食べない理由は一体なにか?
それは僕にある種のこだわりがあるからです。お茶漬けはご飯の上にお茶をかけて食べるものであることはご存知のことと思います。ご飯に梅や海苔、昆布などを加え、お茶をかけると絶妙な味となって食べるところにお茶漬けの醍醐味があると言っていいでしょう。僕もその点は充分に理解しているつもりですし、決して嫌いなことではありません。 ただ、僕にはご飯を食べる際、あるこだわりがあるのです。それは、ご飯はしっかりと噛んで、咀嚼して食べるものであるというこだわりです。
幼少の頃、僕は母方の祖父母と一緒に暮らしていた時期があったのですが、一緒にご飯を食べる際、祖母はいつも言っていました。
“ご飯は何度もしっかり噛んで食べるものです” このことは耳にタコができるくらい言われ続け、いつのまにか僕の深層心理に刻み込まれたといって過言ではないでしょう。ご飯はしっかりと噛む、咀嚼して食べるものという意識が幼少の頃に叩き込まれたのです。
その影響が今になっても生き続けているのです。ご飯を食べようとする時は、しっかりと噛んで咀嚼しないとご飯を食べた気がしないのです。 一方、お茶漬けとなると、これはお茶とともにご飯を胃の中へ流し込むところがあります。しっかりと噛もうとすれば噛めるかもしれませんが、お茶によって軟らかくなったご飯はついつい噛み、咀嚼することを忘れ、そのまま胃の中へ流し込んでしまうものではないでしょうか?僕にはこれが許せないのです。すなわち、ご飯は噛んで咀嚼して食べるべきものなのに、それを怠って流し込むように食べるお茶漬けに我慢できないのです。
非常に偏屈なこだわりであることは重々承知していますし、先にも書きましたように僕は外の宴会や呑み会の席ではお茶漬けを食べることもあります。ただ、外の場合はお茶漬けを拒むと座がしらけることを避けるために食べるところがあるのですが、家の中ではそのような遠慮も入りません。そのため、僕は家ではお茶漬けを食べない日々を過ごしているというわけなのです。ハイ。
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