「Kちゃんの就職がほぼ決まったみたいだよ。」
昨夜、一日の診療が終わり食事をしている時に我が家の食卓で話題になった話です。Kちゃんとは僕の従妹のことで、今年大学四年生です。大学の最終学年ということで来年が企業への就職という年なのですが、既に某企業から内定をもらったというのです。
今年の正月、Kちゃんと話をしていた時、Kちゃんは結構焦っていました。 「既に友達が何社かと就活しているらしいのよ。私は出遅れているからこれから追い込まないと。」
正月の時点でKちゃんは大学三年生です。就職活動は早めに活動する方がいいとは思うのですが、それにしても既に大学卒業一年以上を前にした大学三年生から就活(就職活動のことらしいですね)に励んでいるのだとか。最近、景気が減速気味ではありますが、かつての就職氷河期と言われていた時とは異なり、正社員を雇用しようとする企業は多いのではないだろうか?それなのにどうして大学生は早くから就活をしているのだろう?現在の大学生就職事情を理解していなかった僕はそんな疑問を持ちました。
かつて、企業による新規大学卒業生を採用しようとして早めに内定させ、囲い込むことを青田刈りと言っていたはずです。青田刈りはかなりの批判を受け、企業間同士で早期の就職活動の自粛を申し合わせていたはずではなかったのでしょうか?それが今では大学を卒業するはるか前から卒業生に目星をつけ、テストをし、採用内定を出すということが公然と行われている事実に僕は驚きました。
インターネットで現在の大学生の就職事情を調べていると、必ずしも就職が楽ではないのが現状のようです。企業が青田刈りするというよりは、むしろ学生側が早くから就活を行っている場合が多いのだとか。かつての就職氷河期の後遺症が残っているのかどうかはわかりませんが、これでは青田刈りというよりも青田売りといった方が適切かもしれません。
僕の場合、某歯科大学を卒業しましたが、卒業後の進路は大学5年生あたりからぼちぼちと考えてはいましたが、実際に卒業後の行き先を決めたのは最終学年の後半でした。そんな僕からすれば、今の大学生の就活は非常に早い時期から行われ、しかも、4月の入社式が終わった時点か、その直後くらいには既に来年の就職先が決まっていることが信じられません。
大学生の就職活動がこれほど早くから行われていることに驚きを感じざるをえなかった、歯医者そうさん。就職するのは楽ではないですね。
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