2008年03月04日(火) |
礼状ゴーストライター |
先週、地元歯科医師会ではある講師を招いての講演会が開催されました。ウィークデーの夜の講演会にも関わらず地元歯科医師会に所属する先生が多数出席し、講演会は盛況だったのですが、講演会が終了し、帰宅してから僕は早速あるワープロソフトであるものを書きました。それは、講師への礼状です。
通常、講演会を開く際には、事前に講師と連絡を取り、内諾を得た上で正式な招聘状を送りますが、講演会終了後には講師に対し感謝と労いの意味を含め礼状を書きます。地元歯科医師会であれば会の責任者である会長名で書くのが普通なのですが、実際は担当者が礼状を書くのが普通です。実は地元歯科医師会で招く講師への招聘状や礼状は僕が担当しています。いわば、僕がゴーストライターとして書いているわけです。
本来、講師招聘責任者である会長自身が一筆書くのが当たり前だと思います。仮に僕が何らかの会の長であれば自分で書くつもりでいますが、一方、地元歯科医師会の会長は何かと忙しいもの。他地区の歯科医師会や地元市関係者との話し合い、懇談、歯科医師会会員への情報提供、新規に入会する歯医者の先生との話し合い、調整などなど自分の診療を二の次にしてまでもしなければいけない仕事が山積みです。そのため、会長の仕事を手助けしなければならない人が必要なわけで、僕もそんな人間の一人として地元歯科医師会で仕事をしているわけです。そんな仕事の一つが礼状ゴーストライターであるわけです。
ある程度パターンが決まった仕事であれば、歯科医師会の事務員の人に仕事をお願いするわけですが、礼状の場合、単に雛形どおりに作れば良いというわけではなく、講演を実際に聴講し、講師の人となりを理解しているものが書かないと意味がありません。そうした意味でも会長自身が筆を取るのが一番なのですが、今では
「感謝状、書いといて。」 と言われる始末。
おかげさまで大分礼状を書くということには慣れてきました。会長名では書くわけですが、会長はあくまでも会の代表者。会長名で書いていても、会を代表して礼状を書いているという意識、気持ち、生甲斐というモチベーションを持って書いているつもりです。実際、自分にとってメリットがあるかどうかはわかりません。おそらくほとんど無いでしょうが、滅私奉公しておけば、思わぬところで得をするようなことがあるかもしれない。そのようなことを思いながら、良いことは目立たぬように行おうと思い、礼状を書き続ける、歯医者そうさんでした。
|