2008年02月01日(金) |
2月月始めに悩むこと |
今日は2月1日です。歯医者である僕がいつも月始めにしなければならないことは、前月に来院した患者さんの診療報酬明細書(レセプト)の作成です。レセプトを作成する作業は、歯科医院のみならず全ての保険医療機関で行われている作業ですが、うちの歯科医院でも今日から1月分のレセプトを作成しなければなりません。
かつて、医療機関にとって月始めレセプト作成作業は一大重労働でした。手書きカルテを見ながらカルテに書かれた治療と治療に対する保険点数を確認し、そのとおりにレセプト用紙に書き写し、一月単位の合計点を計算し、記入する。全てのレセプト用紙の合計を更に合算し、総計を出す作業を行っていました。1枚や2枚程度のレセプトであれば苦にはなりませんが、これが百枚単位での作成となると相当大変な作業となります。しかも、レセプト提出期限は基本的に毎月10日ですから、月が始まってから10日間は、先生のみならず、スタッフや家族さえ総出でレセプト作りにいそしんでいたものです。 パソコンが普及した今では、一日の診療のデータを専用ソフトにインプットしていけば、月初めにはボタン一つで全ての患者さんのレセプトを作ることができ、総計も簡単に集計することが可能です。全て手書きでレセプトを作っていた頃を思えば、随分と作業が効率化し、仕事量が減少したものです。
昨日の診療が終わってから、僕はレセプトを作成する前段階としてパソコンのソフトで1月の総計を出してみました。結果は・・・非常に頭の痛い結果となりました。 考えてみれば、昨年の年の瀬、12月に何人もの患者さんが治療を終えておりました。年を越すために年末までに全ての治療を駆け込みで行っていた患者さんが多くいたわけです。その結果、年を越して治療を受ける患者さんの数が限られていたのです。 また、正月休みがあったことから、一月あたりの診療日数は少ないものでした。しかも、今年は年初めから寒波がいくつも襲来し、寒い日が続いています。寒いだけならいいのですが、あまり雪の多くない当地でも何度か朝から雪が積もりました。雪の多い北国の人であれば、雪のある暮らしというのは冬場の日常でしょうが、雪が少ない当地においては、雪が降れば非日常です。多くの患者さんが車で来院するうちの歯科医院では、雪が降った日の朝は車で来院するにはプレッシャーである、事故を起こしたくないということから当日キャンセルが多くありました。実際に診療所を開いていても、予約していた患者さんが来院せず、開店休業状態だった日が何日かありました。 以上のようなことから、うちの歯科医院での1月の経営状態は芳しくないものとなりました。 レセプトに書かれた診療報酬分は2ヵ月後に各健保組合から支払われるのですが、1月の診療分は3月に支払われます。ということは、1月の経営状態は3月に書く健保組合から支払われる診療報酬に影響してきます。1月に実入りが少なければ、その影響は3月に出るということです。
今から3月のことを戦々恐々としている、歯医者そうさんでした。
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