昨日、某新聞を見ていると某テレビ局の女性アナウンサーのインタビュー記事が掲載されていました。この女性アナウンサーは早朝に放送されるニュースのアナウンサーだそうで、いつもテレビ局には夜中の1時に入るとのこと。早朝のニュースの放送のために人様が寝ている時間帯に動かなければいけないことも驚きでしたが、それ以上の驚いたのは睡眠のとり方です。このアナウンサーは分眠をしているというのです。具体的には、午前の9時から12時までの時間帯に一度寝る、そして、起きて仕事や身の回りのことをした後、更に午後9時から午後12時まで睡眠を取り、起床して身支度をしてからテレビ局スタジオに入るというのです。 当初はかなり大変だったそうですが、数週間もすると体が順応してきたとのこと。今では12時間の1日が2回あるという意味で睡眠を3時間ずつ取っているという感覚なのだとか。
先日、ある知人の歯医者と話をしていると、睡眠時間は4時間なのだとか。何でも学生時代から一日睡眠時間を4時間にしているのだとか。一日の睡眠時間を4時間にして体がよく持つものだなあと感心するのですが、今では4時間以下の睡眠でも4時間以上の睡眠を取っても体の調子が悪いそうで、既に生活リズムの中に4時間睡眠が組み込まれているそうなのです。
僕には到底まねができません。僕は睡眠は充分に取らないといけない方で、できるだけ一日7時間の睡眠を取るように心がけています。実際のところは一日7時間睡眠を取るのは休みの日くらいで、どうしても夜更かしをしてしまうため年中睡眠不足なのですが、知人の歯医者のように4時間睡眠ではいつの日かぶっ倒れてしまいそうに思えてなりません。
ただし、必ず僕がするように心がけていることは昼寝です。午前の診療と午後の診療の間、少しの時間は休憩時間があるのですが、僕はできるだけ目をつぶるようにしています。これにはそれ相当の理由があります。自分の目を休ませるためなのです。 歯医者は口の中を治療する仕事ですが、口の中は大変明るいライトで照らさないと見えません。照度でみれば、10000ルクスの明るさのライトで口の中を照らし、治療をしているのです。ちなみに、昼間の家の中の台所の明るさが100ルクス、教室や研究室、食卓の明るさが200〜500ルクスぐらいですから、如何に歯医者が明るい環境で仕事をしているかということが想像つくのではないでしょうか。
非常に明るい環境で仕事をするということは、必要以上に目を酷使することでもあります。少なくともこれから何十年か歯医者をやっていこうと考えておりますので、目の健康を考えますと、診療の合間に目を閉じて休ませることは非常に大切なことではないか?目の疲労は歯医者にとって命取りになりかねません。そのため、僕はどんなことがあってもなるべく昼の間に15分目を閉じるように心がけています。 僕の年齢ではまだですが、これから好むと好まざるを僕の目は老眼になってきます。そのことも考え、今から目の健康に余裕のある間にこまめな目の休養を入れていても罰は当たらないであろうと思います。もし、目の健康を鍛える運動があるならいち早くそれをするでしょうが、残念ながら目の健康を鍛えることはできません。目の休養こそが目の健康維持につながる。僕が敢えて昼休みに目を閉じる時間を作るのは、そんな理由があるからなのです。
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