歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2006年05月11日(木) ナローバンドの悲劇

昨日のことです。僕はいつものようにパソコンを起動させ、メーラーを使用してメールチェックを行っていました。メールは10通ほど届いていたのですが、数通ほど受信した後残りのメールの受信がなかなかできずにいました。時間にして10分ぐらいだったでしょうか。メールの受信に時間がかかることはこれまでも何度かあったのですが、10分近く受信できない状態はあまり経験したことがありませんでした。

”パソコンやメーラーに不具合があるのだろうか?新しいノートパソコンになってから1週間も経っていないのになあ”

と思いながら他の用事をしていました。その後、パソコンが置いてある場所に戻りパソコンの画面を見ていると受信は終了していました。そこでメーラーの受信画面を確認すると、受信に時間がかかった理由がわかりました。それは、ある知人からのメールに付いていた添付ファイルの容量が大きかったせいだったのです。その容量は数メガバイト。

”数メガバイトぐらいだったら問題なく受信できるんじゃないか?”

と思われる方もいるかもしれません。確かにそのとおりだと思うのですが、問題は僕が利用している通信の環境がいまだにブロードバンドではないということです。ADSLや光ファイバー、ケーブルなどのブロードバンドを利用したいのはやまやまなのですが、僕が住んでいる場所は地理的な理由から未だにブロードバンドを利用できる環境ではなく、しかもその状況が改善される見通しが今もってついていないのです。何度もブロードバンドを提供する通信関係の会社に問い合わせはしているのですが、帰ってくる返事はいつも

”サービスの予定は当分ない、今後サービスを提供するかは未定”

どうもうちのような人口が少なく、地理的に都市部とは離れているような場所にブロードバンドの設備投資をすることは経費がかかるようで、採算に合わないようなところは切り捨てるという考えが通信会社にはあるにしか思えません。

とにかく、僕は今もってISDNしか利用できずにいます。ISDNは、通常のネットサーフィンやメールのやり取りぐらいであればさほど問題はないのですが、大容量のファイルやメールのやり取りとなると時間がかかって仕方がありません。
例えば、今回新しいパソコンを導入するに当たってワクチンソフトをインストールしアップデートをしたりウィンドウズアップデートを行ったのですが、完了するまでに2時間以上かかりました。
最近、音楽ファイルをダウンロードするサービスが全盛ともいえますが、僕も試しに某サイトから70分程度のクラシック音楽のCDファイルをダウンロードしたのですが、それにかかった時間は3時間余り。
いつも診療所で仕事で利用しているレセプトコンピューターがあるのですが、今回4月の保険診療報酬改定のためにバージョンアップが頻繁にあったのですが、バージョンアップにかかった時間は合計5時間余り。
おそらく、ADSLであれば10分もかからないぐらいで受信できるようなファイルでしょう。光ファイバーであればもっと短い時間で済むかもしれません。僕はフレッツISDNを申し込んでいるので受信に時間がかかろうとも通信料の心配をすることはないのですが、それにしてもこれら大容量のファイルを受信している間はパソコンを使って他のことをしようにも気になってできません。以前ならブロードバンドを利用している人は限られているため、お互いのデータ交換はデータ容量を少なくすることが常識のようなところがあったのですが、ブロードバンドが普及してきた現在、そのようなことはもはや遠い昔のようなところがあります。けれども、日本の中にはうちのように未だにISDNのようなナローバンドしか利用できない環境の人たちがいるということを是非知ってほしいです。

ある知人に僕が未だにナローバンドしか利用できない環境であることをぼやいたところ、その知人曰く

「ブロードバンドが利用できる所へ引越しすればいいんじゃない?」

引越しと簡単に言われても、ブロードバンドを利用するだけのために引越しできないんですよね・・・・・。


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