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家事に没頭していると、背後からいつものごとくお呼びがかかる。
「マッマ!」
用事もないのに一日100回くらい呼ばれるから、適当に返事しながら振り返る。と、そこには庭から取ってきたのだろう一輪のラベンダーを手にしたロクちゃんが。そしてそれをわたしに差し出すのだ。突然のことに驚きながら、
「ありがとう」
と受け取ると、満面の笑みで嬉しそうに走り去っていった。
いつの間にかこんなことができるようになってたんだね。朝食時に一緒に観てる、"Masha et Michka"で、ミーシャがやってるの真似したに違いない。最近本当に色んなことができるようになってきた。でも、それと同時に自我も強くなってきて、扱いにくくもある。たまにカッとなって声を張り上げて怒って、その後"あのやり方じゃダメだ"と反省して、結局人の親になったって、人間なんて急に悟りを開いたようになれるわけじゃないと自分の未熟さを痛感して落ち込む。落ち込んでる間にも走れるようになったばかりの赤ちゃんは、全てに好奇心旺盛で、家の中はめちゃくちゃに散らかっていく・・・。
それなのに、そんなこともたった一輪の花で遠い過去の出来事のように忘却させてしまうベイビーパワーはなんて偉大なんだろう。