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庭の薔薇開花。5月を実感。ニースへ出て久々にレストランでランチした。案内された2階の窓際の席、開け放たれた窓からはマルシェとそこに群がる観光客が見える。こんな光景を見るのは3年ぶりになるのだな。人でごった返す夏のニースは、ちょっと歩いただけで疲れてしまうけど、観光客がぱったり途絶えた時はうら寂しかったなぁ。ロクちゃんは野菜も魚もパンもデザートも全てをよく食べ、トイレに連れていったらちゃんと用を足した。生後1ヶ月から根気よく続けたトイレトレーニングは、一進一退でどうなることやらというところだったが、1才4ヶ月になりようやく実を結んだと言うことができるようになった。まだ完璧ではないけど、8割できてる。
ニースの"La promenade du Paillon"には色々な植物が植えられてて、じっくり見て歩いて、自分の家の庭作りの参考にしてる。これはなんだろう?庭にはこういう優しい色合いの植物を植えたい。
今年の抱負に「フランス料理上達」という目標を掲げて、本を沢山買い込んだ。上達したかはわからないけど、作る頻度はあがった。最近思うのはフランス料理って、べっとり血管を汚しそうなものを口の中ではあっさりと軽く感じられるように仕上げられてるものが多くない?ってこと。作ってると、え?こんなにバターを?とかこんなにクリームを?とか、こんなに惜しみなく卵使っちゃう?みたいに感じるのに、"そして仕上げにレモンを絞りましょう"なんてやるとたちまち爽やかになってそんなに重く感じない。フランス人である息子にはひととおり自国の料理を教えてあげたいという思いではじめたことなのだが、当人は和食のほうが食いつきがいい。小麦料理よりも米料理派、チョコよりあんこ派。朝食に二人分の納豆ご飯を用意して、海苔を近くに置いてちょっと席を立って戻ってきたら、ロクちゃんが自分で海苔を千切って自分の納豆ご飯にかけて手掴みでわっしわっし食べてたということがあったっけ。ココナッツミルクの入ったカレーも大好物。まぁひととおりあれこれ食べさせて、好きなものを見つけていけばいい。
Cookpadを見てたら、子供があれこれアレルギー持ちで、あらゆる制限の中でレシピを考案してるという人を見かけた。卵を使わない卵焼きとか見て、ほろりとしてしまった。だってこんなのお弁当に入れてもらう子って、すごく愛されてる。
リュカが作ったハチャプリ。"二人分にチーズ300g使ったよ、で、バターかけて、卵割って・・"というおっかない言葉を聞いて、半分食べて、ロクちゃんに四分の一ほどあげて、あとの四分の一は翌日のおやつにした。グルジア料理が美味しい、としきりに葉加瀬太郎さんがラジオで言ってたのだが、いつも野菜ばっかり食べてる人にはなんだか重い。ちょっとした飾りのように置かれたアスパラガスが絶妙。たまにしかしない"男の料理"的で、キッチンには潔く茎が半分以上捨てられてて、ただ茹でるだけなのにちゃんとレシピ通りに時間はかってたりしてるから固さも絶妙で、自分で適当に用意したのよりはるかに美味かった。
ひとりで歩けるようになったロクちゃんは、一日中家の中を徘徊して次から次へと悪さする。わたしの望んだ通り強い子に育ってるのか、転んだって泣きもせず、膝の擦り傷に血を滲ませて、すくっとまた立ち上がってまた次の悪さをする。トイレットペーパーは便器の中へ、アルミフォイルは全部ぐちゃぐちゃ、ペーパータオルは床に絨毯みたいに広がってるし、スプーンはいっぱい舐めてからちゃんと元の場所にしまってある。彼がぱったり眠りにつくとやっとわたしも脱力、へたりこんでしまう。毎日毎日てんてこまい。でもこれがちゃんと育ってる証なのだろう。夢中で遊んでても、たまにふと立ち止まって、”ママ〜!!"と抱きついてきたりする。こんな瞬間が本当に愛おしい。だから大変でもなんとか力が湧くんだ。
朝のふたり。