My life as a cat
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2016年12月21日(水) 夜の愉しみ

バカラのグラスを買った。1930年くらいのアンティーク。夏の地中海旅行の時にエール・フランスの機内でのみ飲めるG.E.MASSENEZ社のPoire Williamsを飲んで以来、似たような味を探し求めていた。やっと見つけたのが、François PeyrotのPoire Williams au Cognac。一日の労働を終えて、夕飯を作ってやっとほっと一息つきながらほんの30ml程度を舐めるように飲む。せっかく綺麗な琥珀色をしてるんだ。これに合うような美しいグラスに入れてあげよう。そう思い立って見つけたのがこのグラス。ひとめぼれだ。サイズもちょうどいい。それ以上飲むと体がすっかり温まって眠たくなってしまうから、これ一杯と決めている。食前に飲むのもよし、食後にチョコレートを齧りながら飲むのもよし。熟成されたまろやかな甘さで口に含むとたちまち幸せな気持ちになる。

新調したベッドの寝心地は就寝時間が楽しみになってしまうくらい最高だ。マットレスから敷パッドまで口コミや専門家の記事を読み、展示会に足を運び、徹底リサーチして丁寧に選んだだけのことはある。腰に負担をかけない雲の上の寝心地とはこのことなんだな。

自分でせっせと拵えた美味しい手料理がある。美味しい酒もある。一日の疲れを大きな懐で優しく包んで癒してくれる寝床もある。そしてなんといってもふわふわで温かくて、愉快で楽しい愛猫がいる。住処というのはいかに心地良くするかということに情熱をかけて創り上げていくことで、どんなに自分の暮らし向きを良くして、心と体を癒やす効果を期待できることか。やみくもにお金をかけることではなくて、持つ・持たないの選択から持ち物の選定まで丁寧に情熱的に考えるということ。会社にいても早く帰りたくなってしまうくらい家が好き。決していやいや仕事をしているわけではないのだけれど。


Michelina |MAIL