My life as a cat DiaryINDEX|past|will
イタリアでほんもののミルク味のするティラミスを知ってしまったのことは幸運なのかはたまた不幸なのか。東京のそこそこのレストランやカフェのものにもがっかりしてしまう。がっかりするのは味ばかりではない。エスプレッソとティラミスのでてくるタイミングだ。イタリアではどこの店でも一緒に出すかどうかと聞いてくれた。コーヒーに甘いお菓子が必要で、甘いお菓子にコーヒーが必要であるわたしは、同時にでてこないと許せない。東京では一度もタイミングを聞かれたことはない。デザートだけが先に来てしまうのはまだよくあることだが、先日コーヒーだけが先に来て、待てど暮らせどデザートがこない。コーヒーがすっかり冷めた頃、大きな皿にちょこんと乗った小さなティラミス、そしてその周りに小さく切った色とりどりのフルーツがきれいに飾られたものが運ばれてきた。凝ったお飾りを付けてくれるよりコーヒーと同時にサーブしてくれるほうがよほどありがたいのにな。行くまでは良いイメージをもっていなかったイタリアとかイタリア人を一瞬にして信頼するようになったのはこの自分のこだわりのツボをギュッと掴まれたせいだろう。だいたいそこにこだわる人が多いから聞くのだろうな。過剰包装とか過剰装飾は余力がある時のおまけでいい。わたしにとっては美味しいものを美味しく食べられるということが最優先なのだが。
Michelina
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