My life as a cat
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2014年05月09日(金) 朝の人民広場周辺の風景

上海の朝は早起き。負けじと早起きして人民広場の周辺を散歩した。



電車と同じく道路も無法地帯。車線の真ん中を走ったり、追い越し追い抜き、信号なんてあってないようなもの。人や物に衝突しても止まりそうもない。クラクションを鳴らしまくり、我先にと旅路を急ぐ。歩道の信号が青だからといって安心して横断してはいけない。運転のうまさと道路でのマナーの良さが世界トップレベル(わたしが決めた)の日本からくると呆れるばかりだ(事実事故の確率は比じゃないらしい)。



大通りの高級ホテルやモダンなオフィスビルのすぐ裏の路地では、庶民の暮らしが営まれていて、この二者は交わることのない全く別世界のように見えた。ここから大通りまで歩いて1分。スーツを着た身なりの良い白人の姿はここにはなく、また身なりのどこか貧しいここを歩く人々の姿は大通りにはない。

小さなお店が軒を連ねていて、果物屋、お茶屋、魚屋、八百屋、お粥や揚げパンを売る食堂などがあるのだが、それに紛れて、3件もペットショップがあった。ウサギ、犬、猫、鳥などを売っている。



美味しそうな物を発見!葱油餅だ。ちゃんと窯で焼いてて芳ばしい良い匂いがする。おじさんは寡黙にひたすら葱油餅を焼いている。プロだねぇ。1個ちょうだい!と人差し指を出すと、袋に入れてくれて、あちらも人差し指を出す。え?まさか1元(13円程度)? 大通りのスターバックスではコーヒー1杯17元だ。おじさんはこれを30個くらい売らないとスターバックスでコーヒー1杯飲めないということなのだ。この物価の差にも驚いてしまう。葱油餅は葱の入った東洋のデニッシュといったところかな。アツアツを頬張る。美味しい〜。この後コーヒーが欲しくなり、大通りのスターバックスに行ったら、やっぱりスーツを着た白人しかいなかった。



スターバックスの裏口から人民広場に出た。池の周りは老人の憩いの場となっているようだ。

上海は町中に花を飾っていたり、木にデコレーションを付けていたりして香港と比べてとても心豊かに見受けられた。物を売る人もゆったりしていて押し売りのようなものもない。こんなに良くなったのは2010年の万博からだという話だが。せせこましいアジアの一都市くらいのイメージを持って来たのだが、それは良い意味で覆された。2014年の上海にはおおらかな大陸の風が流れているように見受けられた。

Michelina |MAIL