My life as a cat
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2013年07月30日(火) ザルツブルグへの旅路

ミュンヘンでラゲッジごと盗難にあい、その中にはあれこれとプリントアウトしたこの旅の資料とパソコンが。。。。辛うじて手元にあったミュンヘン―ザルツブルグ間の電車のオンラインチケットの控えを握りしめて電車に乗った。ザルツブルグへはRJと呼ばれる普通列車で一時間半。普通列車と行ってもその間3駅くらいしか止まらなくて新幹線くらいの快適さで、€19。つくづく日本の新幹線は高すぎると思う。安ければもっと気軽に利用する。この列車は本来予約などしなくても乗れるようだが、前もってオンラインで購入すると割引があるし、混み合った窓口に並ぶ必要もないので、オンライン予約がおすすめだ。そして控えを必ずプリントアウトしていったほうがいいと思われる。見た目で判断したのだが、列車内でチケットの確認に回ってきた時に決してハイテクな雰囲気でない怪しい機械でオンラインチケットの控えのコードを読み取っていた。ミュンヘンの駅の改札口は切符なしでスルーできる。運が良ければメトロなどはただ乗りできてしまうということ。しかし抜き打ちで捕まった時にはこっぴどい目に合うと聞いたことがある。わたしはオンラインチケットの控えを持たず、このハイテクでない読み取り機がちゃんと動かず、もうオンラインで支払を済ませたと言ってもろくに調べてもらえず、すぐに発砲すると噂のドイツ警察に引き渡されたりすることを想像して、ぞっとした。

ミュンヘンとザルツブルグの間は美しい山間の風景が続く。しかし、美しい景色に酔いしれている暇はなく、旅の資料を全て失い、リカバリー対策を考えなければならなかった。辛うじてザルツブルグに予約した宿の名前を覚えていた。隣の席に座っていたアイスランド出身でザルツブルグ在住だという好青年に話すと、i-phoneでホテルまでの道を調べて、方向が同じだから一緒に行こうと言ってくれた。彼がラゲッジを盗まれたことを一緒に悔しがってくれたことと、人生で初めてアイスランド人などという人口の小さな国から来た人と話すという体験をしたことが嬉しくて、少し気も晴れた。

ザルツブルグの駅を降りて歩き出すと、あちらこちらにわたしの大好きな紫陽花が咲き誇っていた。

無事にホテルに到着して、事情を話すと、アラーム時計を貸してくれたり、この先の旅路に必要な情報をプリントアウトしてくれたりした。やっぱり世の中は圧倒的に良い人のほうが多いのだと気をとりなおした。


Michelina |MAIL