My life as a cat DiaryINDEX|past|will
シティのシェアハウスへ遊びに行った。わたしが住んでいた部屋にはアフリカ系ニュージーランド人の大男が住んでいて、仕方なく残してきたマーヴの大きなベッドを「助かってるよ」と言いながらとてもきれいにメイキングもして使ってくれていた。オーナーのステファンはこの一等地を売り払ってそろそろリタイアメントの準備にかかる予定だと話していた。あれこれあれこれ話したけれど、マーヴのことには触れてこないさりげない大人の気遣いに感謝した。トロイは一時期飼いたいという人が現れてダウンサウスへもらわれていくことになっていたのに、結局お迎えが来なくて、このシェアハウスの家猫のようにソファに寝転がってブランケットをかけてもらっていた。忙しく人間が入れ替わるせいでわたしのことなどすっかり忘れたらしい。気持ちがぼろぼろになってしまって逃げるように出てきてしまったのに戻ってみたら何もなかったように静かな時間が流れていた。
Michelina
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