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辻仁成の「目下の恋人」という短編集より"愛という名の報復"という話。
アメリカの同時多発テロのニュースを30年連れ添った妻とカウチで見ている男の元に20年連れ添った愛人が駆け込んで来て一揆に世界貿易センターのようにこの男の平和だった生活も崩れていく。男は妻がでていった後、静かに植物に水をやり、植物と妻との思い出に話しかけ続けた。そんな男の人生と冷静さを欠いて取り返しのつかない次元に踏み込んでしまったイラク戦争が平行して書かれている。そして静かに孤独に10年かかってこの男は平和(30年連れ添った妻が隣にいる生活)を取り戻した。
久々に早く仕事が終わり、家に着いてシャワーを浴びてテレビをつけるとイラクで亡くなった米兵と米国内の市民の声、ラムズフェルドやブッシュの演説を流していた。あぁ、テレビが放送する市民の声と"市民が選んだはず"のブッシュの決断がいつも一致しないのは何故だろう。「兵士の死を無駄にしないように。。。」なんて。。。そもそも無駄死なのよ。