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夜遅く、ふと思い立ってキングス・パークへドライブした。ちょっと外れの駐車場に車を止めて、夜景を眺めながらマーティンは鳥の話をしていた。
「ヨーロッパにいるある種の鳥は夏の間はヨーロッパの涼しい地域にいて冬になると暖かいアフリカに移動するの。で、また遅い春にヨーロッパの自分の巣に戻って来るんだよ。その時にね、ローマを通るんだけど、すごくたくさん糞落とすから、傘が必要だって問題になってるんだよ」とか。鳥の移動のスケールの大きさに胸がときめいた。
「わたしはMy life as a catなんて題名で日記書いてるけど、鳥に生まれたかったな。人間はちょっと面倒が多いから、綺麗な鳥に生まれて、たまに木の枝にとまって、綺麗な声で歌って人間に「綺麗だ」と言ってもらって、あとは自由気ままに空を飛んだり水辺で遊んだりして暮らせたらいいのになぁ。巣はキングス・パークあたりに構えてね。」と夢の中へ想いを馳せて小さな旅をした。