山内直見 氷室冴子/月の輝く夜に
ふらふらと病院に行くと、今日は、休院でしたとさ。。。 で、久々に本屋に。
漫画コーナーで、見つけて即効購入です。 山内さんは小学校の時にざ・ちぇんじを読んで以来、凄い好きで 平安モノで原作が氷室さんなら買い!って感じで購入しました。
自分が、イレギュラーなのは十分分かっているけど ざ・ちぇんじ、評判悪いですよねw 凄い好きなんだけどな。。。 とりかえばやをベースによく頑張ったなーって感じなんですけどね。
そりゃ、完全オリジナルのジャパネスクに比べるとアレかも知れないですけど 自分的には漫画→とりかえばや→小説 なので見かた違うかもですけど。 山内さんの描く細い線の装束が好きなのですよ。 綺羅姫の細長を始めて見た時は、すごーい!って思いましたw (子供には構成が分かり辛いですw 花筐は衵なのか細長なのか)
で、こっちは、ドタバタじゃなくて切ない話です。 雰囲気も凄い良かった。 主人公(貴志子)が、美人じゃなくなく、頼りない、流される感じが良く出てて 晃子がさぞ、美貌を誇っていたかが良く分かるキャラデザ。
本当に、晃子には、幸せになって貰いたい!!!
なんだか、私は不幸萌えな所があるっぽいけど、そうじゃない。 幸薄萌えなのです。 不幸な晃子には、幸せになってもらいたいですよ。 ある意味、幸薄い主人公には、萌えないけど、可哀相ではあるなーと。 皆が、幸せじゃない。 主人公も従兄弟も、弾正の宮も左大臣家の姫達も。 六条の方々も。乳母子も。もちろん晃子は入内しても屍の如くなのでろう。
古典文学が物の哀れなら、後続には正にと思うくらい良かった。 読後の後味の悪さがw如何とも言い難い気持ちが。
例えば、我が身にたどる姫君の我が身姫は何物にも犯されない女性だったが 彼女は幸せだったのかしら?とか考えちゃうとね。
判り易く云えば、紫の上。 歴史上の人物だと個人的には上東門院。
本当の幸せは、なんだろうって。 恋が実ればいいのか、生活が保たれれば、出世すれば。。。 それは、その人なりの答えが用意されてはいるのだろうけど 何も知らず、逢う事も出来ないけれど、想う事と 知ってしまい、それでも、けれど、想う事すらままなら無いのは やはり違うのだろう。
難しい事だし、答えが出ない事だけど、ただ生きているよりは 十分幸せな事なんだろう。
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