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花見自粛について。 花見は自粛を=被災者に配慮必要―石原都知事→記事へ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ またしても都知事の暴言。 今回の震災には、感情的になることなく過ごそうと思っているのに、本当に毎度毎度…。 これがいかにばかげた発言か、以下列挙してみたい。 1、石原は「大和心」を知らない 「敷島の 大和心を 人問えば 朝日に匂う 山桜花」 この、あまりにも有名な歌にうたわれているように、古来より日本人は己の心情、特に死生観を、桜の花にたとえてきた。 ぱっと咲き、ぱっと散る。 そのはかなさ、美しさを、人の命のはかなさ、尊さに重ねてきたのだ。 去年、共に花を愛でたあの人は、今はもういない。 今年、傍らにいる人が、来年も変わらずにいてくれるとは限らない。 いや、自分自身さえ、この桜が最後の桜ではないとは誰にも言えないのだ。 そんなそれぞれの思いを胸に、つかの間咲き誇る桜の下に集う。 はかないからこそ、一瞬の命を大事に笑顔で過ごす。 それが、空前の大災害に傷ついた人々の春の迎え方としてふさわしくないとは誰にも言わせない。 そんなことを言う人間は、「大和心」を知らないと言われても仕方ないはずだ。 2、石原は戦争を知らない 終戦時、石原慎太郎は13歳。 もちろん戦争には行っていない。 石原がどれくらい軍国少年であったか否かは知らないが、石原の語る戦争の話は、厨房が眺めた大人の世界の話にすぎない。 そもそも >「(太平洋)戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」 との話は嘘である。 戦争中、確かに日中の飲酒は禁酒されたが、それでも花見だけは例外とされたそうだ。 石原は、戦争中の軍部以上の圧政を敷こうと言うのだろうか? 3、石原は経済を知らない 震災からの復興には、経済の力が大切なことは言うまでもない。 もし、直接の被災地でもないのに過度に消費を委縮させれば、被災地に回るべきお金まで回らなくなってしまう。 それがいいことか悪いことか、言うまでもないだろう。 4、石原は日本語を知らない 「自粛」というのは他人に強制するもんじゃない。 それとも、「天罰」発言みたいに「言葉が足りなかった」とでも言うつもりか? 5、石原は防災を知らない 今回の震災を「大したことない」と言ったのは誰だったか? 天罰発言をはじめ、まともな対応ができているとは思えない。 結論:老害に今後4年間の都政を任せる気にはなれない。 自粛すべきは自分自身の立候補だけで十分だ。 来る4月10日には、しかるべき候補者に投票した後、抗議の意味もこめて自主的に花見を敢行したいと思っている。 多分東京は満開の時期だろう(散り際かな?)。 ドンチャン騒ぎは元々性に合わないからするつもりはないが、被災地の酒でも片手に(浦霞とかおいしいよね)ゆっくり花を眺めて過ごすつもりだ。 皆さんも、どうかつまらない自粛などせず、思い思いのスタイルでこの春の花を楽しんでもらいたい。 自分が都知事だったらこう言いたい。 「花見、大いに結構。 自粛などする必要はない。 経済を回すことも、平静を取り戻すことも、復興の大事な一歩。 こころゆくまで、食べ、飲み、笑っていただきたい。 ただ、いくつかお願いがある。 計画停電や節電の影響などで、夜の公園が暗くなったり封鎖されたりすることがある。 その点には重々ご理解いただきたい。 電車の運行等も不規則な場合も考えられるので、安全面に配慮いただき、夜遅くまでの宴会や、電気を使うカラオケその他は、慎んでいただければありがたい。 そしてもうひとつ。 乾杯のその瞬間、咲き誇る花を見ながら、その花を見ることのできなかった人たちや、まだ来ぬ春を待ちわびながら、今も寒く不自由な生活を余儀なくされている人たちに、思いをはせてほしい。 その乾杯を、つらい思い出を忘れるためだけではなく、これからの長い復興の道のりを、被災地の方々と共に歩いていく決意のためのものにしていただければ何よりだ」 こんな風に言ってくれる都知事候補者がいたら、一票入れるんだけどなあ。 文 今野清司
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