今日のブルー
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2010年08月13日(金) 夜の動物園と幽霊画


お盆です。
私は帰省しないでおうちで簡単にお飾り。お団子を作りました。
この夏も行きたいイベントだらけで毎週飛び回るも、行きこぼしがちらほら(><)

多分これは、あえて行かない(行けない)。

夜の動物園

何故かと言いますと、泣くから。
15日の19時からですね、『かわいそうなゾウ』の朗読会があるのですよ。
実話の現場で数日泣いて暮らしそうで行けないです…
ドラえもんのマンガですら数日泣きましたもの。
当然元の話も知ってて慰霊碑に時折手を合わせています。
人間も動物も本当に辛い時代。子供の頃からこの話にはどんだけ泣かされてきたか。
この話と『はだしのゲン』と『マヤの一生』が小学生の夏休みにデフォルトだった世代です。

好きな映画『アンダーグラウンド』も冒頭動物園が爆撃されてたっけ。
こちらは音楽があまりにも賑やかで異様な程のハイテンションと共に引き裂かれた国を突きつけて来ます。
凄い映画だと全編衝撃で観ました。日本のウエット感こそないですがメガトン級に胸に来る。

動物が人の都合で殺されてくシチュエーションはいまだに冷静に見る事は難しい。
食べもしない動物を殺せるということは生命への驕りでもあり(無駄にするというのは粗末にすることだと思う)
これをやってしまえば人間にも同じ事をすると思うのです。
肉を食べる以上、人は罪な存在だと自覚し、無駄にしないよう血肉に生かしてくしかないんだろうなと思います。
苦手な害虫(とされるもの)も予防を心がけよう(ーー;自分。

上野のゾウは殺すのも人間、殺す事に苦しんだ飼育係もまた人間、ゾウを見て愛し喜んだのも人間。

第三者でさえ泣いてしまうのに、当事者であった場所と人々がこの朗読をするという心にも泣いてしまうのです。
もう二度とさせない、という決意なのでしょう。
やっぱり上野動物園が大好きです。




そして二回行ってしまった全生庵。「幽霊画展」三遊亭圓朝コレクションです。
去年も行きました。同じ展示物で目録も買ったのですが原画を今年もみたかったのです。
墨って二百年も持ちこたえるのですね。
家にあったら嫌ですが、年に一度、古い時代の人がふるった生の絵に会いたくて通っています。
きらびやかでゴージャスに美しい日本画ではダメなんです。どちらかというと庶民的な夏の人気者に会いたい。
制作者がわからないものでもいい。ボロければボロいほど素敵。
お寺にいらしたおじいさんから「幽霊画見に来るの、女性がほんとに多いよねー」と言われた。さよですか(笑)

そしてその後、東大の博物館に火星展などあると聞き、足を伸ばしてみた。
偶然というか縄文時代の人々のお骨が展示されていて、幽霊どころじゃない古さだよなあと苦笑。
骨に身に情念に更にすっ飛ばして宇宙まで。
火星探査ロボットの展示など大満足な夏休みの一日でした。
幽霊が宇宙にいたらシュールだろうなあ。やっぱり宇宙服着てるんでしょか。


私の宇宙のイメージは人の体内なのですが。惑星や銀河は体内の各臓器で人はバクテリア。
宇宙の果てなんてほんとにどんな事になっているのでしょう。
国立科学博物館のシアター360°で見たダークマターの話が、竹中直人さんのイイ声で笑えました。
あの声は二枚目すぎだと思います。怒りながら笑う顔を想像してしまう二枚目声は宇宙も凌駕して
笑いの境地へ連れ去ってしまうので愉快で仕方ありません。

科学に博物学に考古学にUMA万歳。
もし、私が幽霊に会ったらきっとその時代に生きていたであろうニホンオオカミについて、質問攻めしたいと思っています。
なので出来れば江戸時代に生きておられた方が良いです。
お水とお供えまんじゅう、お線香をお礼に差し上げますので出てきてくださらないものか。
昔の日本と日本人がどんなであったかお話して下さらないかなあ。
戦時の方だけは泣いてしまうから避けたいですが…

幽霊が解説する学習漫画、子供の頃読んだ事あります。
人体の不思議を幽霊がやってきて解説するという無茶な展開でした。多分学研さん。大好きです。
大人の科学で今もお世話になってたり。




幽霊画展は今月31日までです。


                                   


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