今日のブルー
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2008年05月08日(木) パンダ 生き物のこと





『パンダ、上野へつがい貸与の意向、胡主席が表明』...これに思う事。



犬猫や鳥といった生き物を可愛がって飼った事のある方なら、わかると思いますが
動物って一緒に暮らせばもう取り替えのきかない存在になります。


同じ犬や猫でも一緒の時間を過ごした個体は愛称で呼ばれ、
同じ時間を生きて去る。その時間はもう二度と戻らない。
辛いけど、その辛さこそがその個体を人間と結びつけていた絆の証しです。


唯一の生き物。
同じ犬や猫、鳥はいくらでもいるし、新しい縁で新しい想い出作ってく事もできる。
だけど、同じ個体はもういない。私の犬や鳥達もそうです。
風子やごんやん、今も彼等は唯一の存在のまま忘れない。
インコは今、ちびがいるけどごんやんとはまるで違うし、
ごんやん代わりの気はさらさらない。




リンリン、死んでまだ何日でしたっけ?



日本中のちびっこに愛されたのはパンダじゃなくてリンリンさん。
それが死んだから新しいのを、なんて頼みもしないのに言って来る中国。
政治的目論見が丸見え。そんなウザいものをパンダにつけられるくらいならもう
リンリンの想い出だけでけっこう。
レンタル料の2億だって本当にパンダの為だけに使われるのかな?


愛犬が死んだ直後の飼い主に向かって「じゃ、新しい犬飼えば?」
そんな気分にさせられました。
しかも友好の親善大使であったはずのリンリン。


日本人が愛したのはパンダという珍獣ではなくて
日本に来てくれて長い間暮らし死んだ『リンリン』なのです。

お金、政治いろんな事がパンダ見る度思い出されるなんて。
上野動物園散歩がとても好きだったのに悲しくなりました。



しばらくからっぽのパンダ舍を見せればいいのに。
この悲しさはなんなんだろう、どうしたらなくなるのかな、とか
ちびっこが考えるいい機会なのにな。


そして、パンダが来たら来たで、世話をする人々の気持ちを思うと辛いです。
目の前に生き物がいる以上、どんな経緯であれ、最善の世話をするしかない。
私も一瞬、上野動物園、何考えてるんだ、と思いそうになりました。
だけど彼等こそそういう矛盾を一番感じてるはずだから
彼等に批判を向けるのは間違い。
リンリンを世話した人達こそ、まだしばらく寂しいでしょう。




人間ってもう少し、人間以外の生命に敬意払った方がいいと思うんだけども。
せめて死んでしばらくは思い出して別れを惜しむくらいは。
故郷を遠く離れ、異国で一生を終えた生き物が日本人をどれだけ
和ませたかは献花台が物語っていました。
パンダだけが上野にいる生き物ではないけれど、パンダだけ見て帰る人は
少なかっただろね(^^;






さよなら、リンリン。
会えて良かった。



                                   


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