分かっているのに動き出せない。 このくたびれて、弱り切ったからだは、 あたしの自業自得だと分かっていても。 首の痛みが頭痛に変わり、 頭痛が広がって、顎が痛み出した。 小食のあたしが、 痛みをさらに重ねるように、暴食を始める。 食べても食べても、満たされない。 今の体重を思えば、あと3キロぐらいプラスしないと動けないから、 これはこれで良いのかもしれないけれど。 大病を患っている人に申し訳ないとも思いながら。 あたしも、普通に生活できる、からだが欲しい。 動かないところは何一つ無くて、 ただ消えない頭痛と、痛み続けるあちこちの不具合だけ。 それでも、真っ当に生活するには、きつすぎて。 コレという病名も付けられずに、 ただ虚弱なだけとされる。 何をどう治すべきかも分からなくて、 毛布にくるまって痛みに耐える。 走れるだけの力が欲しい。 走り出す合図だけが欲しい。 ひとりでも生きていけるという、勇気が欲しい。 わがまま、なのだ。 死ねばいい、だなんて、久しぶりに思う。 あたしなんか死ねばいい、なんて。 誰もいらない。 もう誰もいらない。 こんなあたしを、認めないで。 もっと強いあたしを。 もっと正しいあたしを。 繕わなきゃ、早く。 それすらも息苦しいと分かっているから。 こんなあたしを、愛してるなんて言わないで。 捨ててくれたら、いい。 どん底にまで、落としてくれたら、いい。 それすらも他人任せで、反吐がでそう。
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