日記っぽいモノ。
INDEX|past|will
下の妹がCDを貸して欲しいと言って、 実家に居る時に私が寝起きしている部屋にやって来た。
そこは私の部屋だったから、 私のモノが沢山あって、
でも、 それらは、
気付けば今の私の生活からは、 すっかり遠ざかっているものばかり。
この部屋にある私のモノで、 今の私が実家に居る時に使うモノは、 ちょっと調子のおかしいCDラジカセと、 ベッドとノートパソコン位のものだ。
妹にCDを手渡しながら、 部屋を片付けようと思った。
もう捨ててしまいたいものも沢山ある。
妹が時々使っている、 ビデオデッキの付いたテレビは、 妹にあげてしまおう。
埃を被っているゲーム機と、 エンディングを観ていないまま、 放置されている何十枚かのソフトは、 売ってしまえば生活費の足しになるかも知れない。
そういった事は置いておいても、 取り敢えず細かい物の片付け位しておこう。
そう思ったのに、 結局は何も出来ず終い。
それぞれがそれぞれの為に録画した、 山のようなビデオテープは、 付箋で目印を付けていた筈なのに、 剥がれ落ちて埃塗れ。
煙草が趣味だった頃に集めた、 今は何処の煙草屋に行っても絶対に手に入らない、 レアな煙草の箱達はビニール袋に入れられて、 ベッドの下に転がっている。
小さい子の状態になった時に、 引っ張り出して遊んでいたおもちゃは、 クローゼットで幅をきかせている。
その他にも、 今では取り出して眺める事も無いし、 処分してしまえばいいような物は、 目に付く所に沢山あるのに、
もう私の生活からは遠ざかってしまったそれらに、 “何か”が宿っていて私を呼んでいる気がして、
その“何か”によって、 自分がそれらを必要としていた頃に、 突然に引き戻されてしまうような気がして、
急に怖くなって、 怖くて、怖くて、怖くて...。
結局指一本触れる事すら出来ずに、 頭から布団を被って泣いた。
今日一日で、 どれ位の本数の煙草にお世話になったのかは、 あの人には内緒にしておこう。
2004年05月22日(土) 布巾の下です!!(なお) 2003年05月22日(木) 垂れ目?(涼音)
INDEX|past|will
|