日記っぽいモノ。
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統合をしてからの私は、色んな方法の自傷行為の衝動と、連日根競べを繰り返している。
リストカットは自傷行為の代表選手だったが、 以外にもコイツは結構早い段階でコテンパンにのめす事が出来た。 もう二度と立ち上がれまい。
次に挑んで来たのは、顔を掻き毟るヤツだ。 私は過去の経験から、自分の顔に必要以上のコンプレックスを持っていた為、 顔じゅうを血が滲むほど掻き毟ってしまう事があった。 唇が乾燥している冬なんかには、唇の皮も引っ剥がした。 コイツに対しては“「美人だね」と褒められた記憶”を武器にし、 統合出来たからこそとも言える勝利を収めた。
次に来たのは、口の中を噛むという行為の衝動だった。 頬の内側や舌を腫れ上がり、時には血が滲む程、力を込めて噛むのだ。 コイツとは、幼児園時代からの付き合いで、少々名残惜しい気もしたが、 それだけ嫌な思い出との繋がりが多いと気付いたら、忌々しい行為だと思える様になり、 それ以来姿を見せなくなった。
次に来たのは、大人になるにつれて現れる体毛の、剃り落とし行為の衝動。 コイツは中々手強くて、負けそうになり、少々毟ってしまったが、 剃り落とし自体には至らなかったので、引き分けという所だろうか。 悔しいが、これに関しては他の行為の衝動よりも、複雑なモノが色々と絡み合っているから、 時間が掛かっても仕方無いだろう。
今日来たのは、嘔吐行為の衝動だった。 初めは、テレビを見たり、体操したりして気を紛らわそうとしたり、 関連の深いトイレへ行くのには気を遣い、用を足したら駆け足で戻ったりしていたが、 どうやらコイツの持久力は今までのヤツらとは比べ物にならないくらいあるらしく、 三時間経っても衝動は治まらない。 ここらで、ふと、 「これじゃ逃げてるだけじゃんか!!」 と気付き、なんだか無性に腹が立って来た。 私はトイレに向かうと、便器の前に胡坐を掻いて座り、 「来るなら来い!!今度こそ私が勝つんだから…」 等と一人でブツブツ呟きながら、立て篭もった。 「吐いて堪るか!!」 という思いに反して勝手に口の中に出て来る酸っぱい唾液は、 あまりよろしく無い仲間とつるんでいた時に覚えたやり方で、 思いっ切り便器に吐き付けた。 繰り返し繰り返し。 三十分経っただろうか…ゲップが出始めた。
内科の先生曰く、私の場合のゲップは、何かを受け入れた時に出る物らしい。 私の場合、過去の記憶や、在りのままの自分の一面を受け入れられた時、 食べ物を自分の体の一部として認める時に機能する内蔵が、勘違いして働き出し、 大量にゲップを生産してしまうそうだ。
つまり、嘔吐の衝動に勝った事になる。 何だか心持ちかお腹も空いた気がして、残り物を漁って食べた。
私は今まで、これ以外にも、人格毎に様々な方法で自傷行為をして来ているから、 この他の衝動と戦わなければならない時もいずれ来るだろうけど、 いつか必ず勝って…つまりは、在りのままの自分を受け入れて、愛して、生活出来る日が、 必ず来ると信じて、乗り切ってみせる。
2004年02月12日(木) 幼馴染にお守りを頼む(なお) 2003年02月12日(水) 心配(涼音)
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