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2007年08月14日(火) |
【ココヘル221】中絶経験のあるあなたに その1 |
【夏海より】
とても 重いテーマです。 その傷がまだふさがっていない状態で読むと、引きずられてしまうかも知れません。 それを知りながら、そのことを心配しながらも これをご紹介します。 これは 究極の癒しです。 もし この問題を乗り越えられた時、 必ず『何か』を得ることができます。 怖いです。 でも 怖がらないで。 時間を掛けて ゆっくりと このメルマガと向かい合ってみて下さい。
例の如く、読んでいて もし気分が悪くなった場合は、窓を明けて外の空気を吸って下さい。 昼間なら、散歩にでも出掛けて下さい。 決して 我慢して続きを読まないこと! 一人で 思いに浸らないで下さい。 あなたには、時間はいくらでもあります。 『今』はダメでも、元気を蓄えて、次回に 何度も 少しずつ挑戦してみて下さいね。
もう自分を責める必要はないのですよ。
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ 女と男の「心のヘルス」−癒しの心理学 221号 2007.8.14 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
あづまです。こんにちは。 いつも読んでくださってありがとうございます。
メールセミナー等に申し込まれた方をココヘルに代理登録いたし ました。はじめまして。折角なのでぜひ読んでいってください。 (ご不要の場合、いつでも解除できます)
★このメルマガは、心理に関する内容を扱っています。読んで いるうちに、感情が乱れるなど、感情的ストレスを感じるこ とがありますが、あくまで自分の感情には自分で責任をもつ という姿勢でご利用いただきますようお願い申し上げます。
今日のテーマは、「中絶と心の痛み」です。
最近の恋愛セラピーの相談内容や、寄せられる質問メールに、 中絶(および流産)の話が増えているので、
今日はその話を書きます。
重いテーマですので、読む自信のない方は閉じてください。
色々な人が読んでいるココヘルでこんな重い話やめればいいのに、 でも今日はなぜか、書くことが必要な気がするので書きます。
私もまだ、不完全な知識の中で書いています。
読んでいるあなたを傷つけないように、最大限注意して書いてい ますが、きっと不完全なところがあるでしょう。
ですので、読む自信のない方はここで閉じてください。
大丈夫ですか?
では行きますよ。
まず始めに、一冊の本をご紹介します。
「癒しのカウンセリング」 中絶からの心の回復 キャンダス・デュ・ビュイ デイナ・ドヴィチ 著 平凡社 http://s-url.jp/?4873
この本は中絶で傷ついた心を回復させることに絞った本です。 こういう本を探していたのですが、やっと見つけました。
読んだだけで実践できる人はそう多くはないかもしれません。 でも少なくとも解決の方向性は理解できそうです。
興味のある方は読んでみてはいかがでしょう。
◆◆ ◆ 大人になっても、大きな痛みを伴う出来事
身近な人の死や大きな事故など、命に関わることは、とても大き な出来事です。
その中でも、中絶は女性の心にとって極めて重い出来事です。
お断りしておきますが、中絶の是非を問うつもりはありません。
それに、セラピストの視点から言うと、物事に良い、悪いはない のです。本人にとって楽しい、辛い、があるだけです。
話を戻します。
この記事は主にかつて中絶を経験された方に向けて書いています。
また、そういった経験がないというあなたも、将来直面する可能 性がありますので、その時に【自分を責めずにすむために】知っ ておいて損はない話だと思います。
◆◆ ◆ 言えない苦しみ
中絶を経験されたあなたへ
誰にも言えなかったかもしれません。 心の中に辛い気持ちを抱えて、一人で耐えてきたかもしれません。
今では、中絶そのものより、 一人で耐える心のクセの方が辛いかもしれませんね。
人は、心に抱えた辛い気持ちを吐き出すことで楽になります。 但し、聞いてくれた人が、批判・否定しないで聞いてくれた場合 です。
中絶の話が出ると、ついつい良い悪いの話になってしまうことも あると思います。
だから、言いにくい。
特に、不倫の子を妊娠したなど、あまり格好良くないケースでは、 外面を気にする人にとっては消したい事実でしょう。
苦しい気持ちを分かってもらって、自分を肯定してもらえれば、 気持ちは楽になるのです。でも、それが難しいと感じることも多 いでしょう。
辛かったですね。
必ず誰かいるはずです。
共感を持って、悲しみに寄り添って話を聞いてくれる人が。
どうしても友人知人の中にみつからなかったら、セラピストを頼 るのも良い方法です。
◆◆ ◆ あづまからのメッセージ
中絶を経験されたあなたへ
辛い経験をされましたね。
もしかして、自分を責めてしまっているかもしれません。 自分を責めて生きることもまた、辛かったですね。
もう責めなくていいんですよ。
私には、あなたが精一杯生きてきたことが分かります。
簡単に心の整理がつくような簡単な課題ではありませんでした。 人生のとても大きな課題を与えられました。
その中で精一杯生きてきましたね。
よく頑張りました。
新しい命を生み出す奇跡は起こせなかったけれど、 皆から祝福される妊娠・出産には至らなかったけれど、
その中で命の大切さを誰よりも感じたかもしれません。
あるいは、
「自分自身を大切にする」ということの意味が、 誰よりもよく分かったかもしれません。
学びとしては、とても痛かったけれど、 大切なことを学びました。
◆◆ ◆ 本当に学ぶべきこと
辛い経験も、上手に学びに代えれば、その後の人生が豊かになり ます。逆に学び方がずれてしまうと、長いこと引きずることにな りかねません。
そこで今日は、何をどう学んだらよいかをお伝えします。
妊娠の段階では、もうせっぱ詰まっていて、 【生むのか堕ろすのか、どうするんだ!】みたいな 究極の選択になってしまっていたと思います。
だから、その段階での選択について考えても、やはり同じ結論し か出せないのではないかと思います。
そんなときは、もう少しさかのぼってみると解決の糸口が見える ことがあります。私の恋愛セラピーでもよくやっている方法です。
☆〜もうすこしさかのぼってみる〜
妊娠の前までさかのぼると、あのときに避妊していればとか、 不倫関係の中でセックスしなければとか、色々後悔することが 出てくると思います。
これは確かに、貴重な学びかもしれません。
軽率な行動だったと、反省することは必要です。
でも、それだけだと恋愛そのものを避けて孤独になってしまうか もしれません。本当にほしいのは幸せな恋愛・結婚ができること ですよね?
☆〜さらにもっとさかのぼってみる〜
なぜ避妊しなかったのかということを考えていくと、男性がコン ドームをつけるのを嫌がったから、拒否できなかった、嫌と言え なかったという理由があるのかもしれません。
【心理学的には誰かを責めても解決しないと強調しておきます】
確かに相手の男性も思いやりがないですが、 ここできっぱりと嫌といえない女性の側にも心の問題があります。
繰り返しますが、責めているわけではありません。
たとえば小さい頃に親に「言うことを聞きなさい」と言われて育 てられ、極端なケースでは言うことを聞かないと食事を抜かれた りみたいな、支配を受けてしまった場合、
大人になっても、嫌と言うのが本当に怖かったりするものです。
ここまでさかのぼると、解決策が見えてきます。
「私は、嫌と言うのがとても怖くて辛い」 「人生の山道を歩くのに、人より重い荷物を背負っているんだ」 「この荷物(怖い感情)を軽くしたい」
すると、解決策としてこういう方法が見えてきます(一例です) ・子供時代と今は違い「嫌と言っていい」ことを自分に許可する。 ・ひとりで難しいときは、心理療法を受けて怖さを癒す。 ・そして、次からはちゃんと「嫌」と言えるような関係を作る。
これが、豊かな人生につながる学びです。
☆〜別の理由もあるかもしれません〜
あるいは、不倫をしなければよかったと後悔するかもしれません。 確かに行動が軽率だったことは反省すべきです。
但し、 上手に恋愛して幸せな結婚をしている人が立派で自制も利き、 不倫してしまう人が、我慢や自制が足りないのかというと、
そうとも言い切れません。
両親が不仲だったり、複雑な家庭で育った子が大人になってから 不倫をすることが確かにあります。
不倫するクセは、幸せな結婚生活への希望の持てない環境で育っ たことと無関係ではありません。
幸せな結婚生活という山に登るのに、 始めから余計な荷物を背負わされているようなものなのです。
辛かったでしょう。 よく頑張ってきましたね。
ここまでさかのぼると解決策が見えてきます。
両親から受けたネガティブな心のクセを大人の目でもう一度検証 し、結婚生活=何となく息苦しいものというイメージを変えると 決意する。
幸せな結婚生活をしているお手本カップルを見つけて、お互いの 距離感とか仕草、口癖などを真似して自分の行動パターンに取り 入れる。
こうやって、心のクセそのものを変化させていく。
不倫に向かう心を我慢するのじゃなくて、 自然に結婚に向かう心を育てるというわけです。
言葉を替えると、 結婚生活に対してネガティブな想いを持っていること自体が、 恋愛・結婚・出産に関して、自分を大切にしていないことだと 気づくことでもあります。
これが、豊かな人生につながる学びなのです。
◆◆ ◆ あづまからのメッセージ
辛い経験でしたね。
その経験を通じてあなたが、本当に学ぶべきことを一言で言うと、
「自分を大切にする心」
だと思います。
きっとどこかで、幸せに対してあきらめがあったり、 自分の全部を愛せずに、嫌っている部分があったりするのでは ないでしょうか。
その気持ちを癒し、自分を愛することを学ぶことが あなたの大事な課題です。
本文に書いたように、
あなたは少し他の方よりも重い荷物を背負っているのかもしれま せん。ぜひ、自分を苦しめる荷物は手放すと決めて下さい。
◆◆ ◆ 今日のまとめ
中絶は心の負担の大きい、とても大きな出来事。
人に言えないことが、さらに負担を増しています。 信頼できる人を見つけて話すと楽になります。
人生をさかのぼっていくと、 ・嫌といえない自分のキャラが生まれたルーツ ・幸せな結婚がイマイチ信じられない自分が生まれたルーツ などが分かるかもしれません。
そして、解決の糸口が見えるかもしれません。
大切なのは、自分が背負っている荷物に気づくこと。 そして、不要な荷物なら、捨てると決めること。
※捨て方が自分では分からないという方は、 恋愛セラピーにぜひ来て下さいね。
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