ROOM
DiaryINDEXpastwill


2012年04月23日(月) それが大げさな甘言でも

男の人に「完璧な誠実さ」を求めようなんていう気持ちは、とっくの昔になくなっていたし
それは諦めとかそういうネガティブなものではなくて、そういうものを完璧に追い求めるよりも
それより大切な関係や気持ちがあることをちゃんと信じようと素直に思えたからだ。

でも、昔の記憶をフラッシュバックさせるような出来事があり
私は、しらないふりをする という選択肢をどうしても選べなかった。
信じていることは、感じられたので、「この出来事を流す」ということは十分に選択肢にあったのに。
彼に、取り乱したようなメールを送る。
彼は、どのくらい理解していたのか分からないが、私が怒っているのでは、ということは理解したようで、
あとから聞くと、「あれを見て吐きそうだった」と言っていた。「嫌われたらどうしようか」と思った、と。

こういうことは、どんなカップルにもあることだろうし、それと折り合いをつけたり信じたりしていく過程は必要なものなのかもしれない。
私が、自分の気持ちをいっぱいいっぱい伝える事が、彼にとって重かったりしないかと思っていたけれど
一生懸命はなす私を彼は、静かにだけれど、ちゃんと聞いてくれて、何一つ否定することなく怒る事も無く
穏やかにそばにいてくれた。
当たり前のようだけれど、こういう時に逆ギレしたりする男の人のことも私は見てきたので、
自分に都合の悪い事を言われているときに、穏やかにちゃんと話を聞けるという事が、彼のやさしさだと知っている。

彼の彼女との付き合い方は、きっと私のそれとは違っていて、いろんな初めてが私とは違う。
私は、こんな場所へ行ったのは初めて、こんなことをしたのは初めて、であるけれど
彼は、「自分がこんなふうになるのは初めて」だと言う。それが恋人に掛けてあげる大げさな甘言だとしても(○○なのは君だけだよ、的なもの)
私はやっぱり嬉しくなってしまう。

週末を私のためだけに使おうなんてもともとしない人。それはもちろん変わらないけれど、
「今週は、週末会えないから平日に食事に行かないか」とか誘ってくれる事が、彼にとっては非常に珍しいとわかっていたので初めて彼からそういわれたときはとても嬉しかった。
嬉しくて彼の友達に話すと「あいつそんなこといったの、珍しい。すごいね。」と言われて私はなおのことにこにこしてしまう。
男同士では具体的な恋愛の話はあまりしないのか、
彼の友達も、今までの彼女の事は、「あいつ今多分彼女いるんだろうな」というレベルの認識でしかなかったよと言っていたことが不思議で彼に聞くと

「俺、今まで彼女がいても全然周りには言わなかったんだよねぇ。別に特にいやだとか言うわけでもなかったけど、言うほどでもなくて。でも今回は、会社の人にもみんな言っちゃったし、むしろ自分から「号〜外!」って言って回ったくらいだよ(笑)」
と彼に言われて、やっぱりすごく嬉しかったんだ。
二人の温度差に悩む別のカップルから、デートはどっちから誘うのか?とか会う約束はどうしているのか?と聞かれ、

「私も最近会おうって言うけど、だいたいあなたから誘うよね」
という話をすると、
「・・?最近言う?」と怪訝な顔をされた。
私は付き合い始めに比べ随分、会いたいと言っているつもりでいたのに(笑)。

私達の呼吸なりなんなりは多分合っていて、お互いが居心地良く出来ていると思う。
今回うじうじといろいろ言った私に対して、彼が少し気を使ってくれている事も優しくしてくれている事もわかる。
なんだかそれだけでほとんど満足してしまった。
単純な女だと思うけれど、そんな私の単純さやノー天気さが、私の幸せの元なのかもしれない。

何度も何度も思うの。
彼と出会えてよかったなぁって。
幸せだ。


もか |おてがみ

My追加
<

素材おかりしました。偶然HNとおなじ!