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| 2004年10月17日(日) |
捨てられなかったタバコ。 |
彼は、ゴミ箱に向かっても、 あたしのタバコを捨てられなかった。
彼は、あたしのいろいろな言葉に対し 魂の抜けた人みたいだった。
反応が薄く、その態度はあたしを困らせた。
「何とか言ってよ」
祈るような気持ちだった。
言い訳でいいから聞きたかった。
言い訳が聞きたかった。
楽になりたかったんだぁ、あたし。
このときは、彼と離れることは決めていたけど
このままだったら、あたしはうまく消化できそうになかったから。
「どうして、そんなに無反応なの?」
そう聞くと
「気持ちを殺してるから」
と、しばらくして・・・
ほんとうにしばらくして、そう、彼が言った。
「気持ちを殺さなきゃ、余計話せなくなるから・・」
そう言った彼に
「思ってること、ゆってよ。 ここまで来て、気持ち殺さないで」
と言った。
どんなことを聞いても、もうこれ以上悪くなりようがなかった。
「もかが好きだ。 そばにいて欲しい」
彼から出たのは、そんなありきたりな言葉。 こんなときに、ふさわしくない、言葉。
そして、嗚咽。
勝手だ。
彼は、勝手だ。 こんな状態で付き合うことなんてない。
あたしの、プライドはそう言ってた。
プライドが。
はじめてみる、彼の様子を、 あたしはどうしようもない気持ちで眺めていた。
誰かに助けて欲しい。
あたしの、記憶を消し去って、何もなかったことにして。
でなきゃ、タイムマシーンに乗って、 過去を消してきて。
でなきゃ、彼を好きなあたしの気持ちを、消し去って欲しい。
「好きってどういうことかはじめてわかったんだ」
そんなことを言う彼の言葉が、 あたしに届くわけなかった。
好きがどういうことかなんて あたしにもわからない。
彼は何を言ってるんだろう。 あたしには届かない。
恋愛はわからない。
難しいことはやっぱりあたしにはわからない。
わかってるよ。
あの9月のはじめの日から 彼の態度が変わったこと。
とてもとても、大事にしてくれていたこと。
そこから、あたしへの気持ちが大きく変わったんだって事も、わかるよ。
いま、あたしを本当に好きでいてくれるんだってことも。
わかってるよ。
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