柊小説

2006年03月26日(日) 異変

 どうしてだろう?

婆ちゃんと別れすぐ眠りに落ちて、目が覚めた帰宅直後から視界全体に薄くやや暗めの霧がかかっている。それに、超音波のような延々と続く耳鳴り。体の内側からドロドロのヘドロが外へ浸り出てくるような気分の悪さ。こんな症状は今までにない。


──今、改めて感じる。腹の底から笑っちゃうくらい。
俺は生き延びることはできない。死は確実に加速を増して近づいている。
恐いなんて感じない。
恐いもんか。

ただ……頼むから早く来てくれ。
もう、時間がない。


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柊大地 [MAIL]

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