d a y s*
photo & text by tomoko
* 2006年07月03日(月) |
F1・アメリカGP決勝 |
30周目。アルバースがピットでバタバタしている時にジョニー(ハーバード)が映ったのですが、年をとっていないのでびっくりしました。このレース、メモを見てもよく解らないので一言で終わらせときます。
あの暴れん坊をどうにかして。

完走出来たマシンはたったの9台。残り13台中10台はクラッシュまたはその影響でのリタイアという荒れたレースでした。
インディアナポリスモータースピードウェイ。バンクのきついオーバルコース部分と、オーバルコース内に作られたテクニカルコースが混在するサーキット。マシンへはもちろん、タイヤへの負担が極限的です。Gのかかり方が平行じゃないから、斜めに磨耗する消しゴム状態ですね。それと、コース幅が広いのでオーバーテイクポイントが多く、抜く気と元気なマシンさえあればスタートがどこであれ上がっていけるサーキットでもあります。
ポールがシューマッハ兄、フロントローにマッサと跳ね馬(ブリヂストン以下B)フロント。3番グリッドにフィジケラ(ルノー/ミシュラン以下M)、4番グリッドにバリチェロ!(ホンダ/M) 毎回言ってますが、どうか今度こそスタートで失敗しませんようにと祈りました。(笑)5番グリッドが予選で奮わなかったアロンソ(ルノー/M)、6番グリッドに元インディ500チャンプだったりもするジャック(BMWザウバー/M)。彼もまた牛乳一気飲みをしたのでしょうか。(笑)7番にバトン、8番にラルフとホンダ・トヨタの並び。それでもって、タイヤだけの問題なのか尋ねたい。9番グリッドにキミ(マクラーレン/M)。10番にハイドフェルド(BMWザウバー/M)。ここ数戦、ザウバーのマシン元気だね。11番グリッドに予選アタックで失敗したモントーヤ(マクラーレン/M)。琢磨(アグリ/B)の18番グリッドは大健闘ですね。得意なコースだけあるってことかな? 予選で重量測定をし忘れたニコ(ウィリアムズ/B)は、予選タイム抹消で19番グリッドスタート。結果的には後方スタートでラッキーだったのでしょう。予選タイムでは20番グリッドだったトゥルーリ(トヨタ/B)は予選中のマシンアクシデントでパーツの取り替えがあったためにピットスタート。
書き出してみると、奇数列グリッドの顔ぶれがなんだか、すごいですね。兄→フィジケラ→アロンソ→バトン→キミ→モントーヤ→スピード(トロロッソ/M)→モンテイロ(ミッドランド/B)→クルサード(レッドブル/M)→ニコ→モンタニー(アグリ/B)。……派手揃いというか(笑)。ちなみに偶数列はマッサ→バリチェロ→ジャック→ラルフ→ハイドフェルド→ウェバー→アルバース(ミッドランド/B)→クリエン(レッドブル/M)→琢磨→リウッツィ(トロロッソ/M)。
完走9台のうち、ブリヂストンタイヤが4台、ミシュランタイヤが5台。タイヤ勝負も何も、これだけリタイヤが多いと私では勝負も何も判断のつけようがありませんでした。予選で見るべきだったのでしょうけど、今回もまた、半分寝ていましたので……(笑)
・スタートからコーナーインまでにマッサが兄の前に出る。
・フェラーリ2台、うまく後ろのルノー2台を押さえて飛び込む。
・アロンソ、フィジケラの前へ辛うじて出る。
・バリチェロはやっぱりスタートで順位落として6番……と思ったら、コーナーインでは前に出たジャックを躱して5位。ラインを狙ったのか…?
・第1コーナー、後方数台でクラッシュ。
・ほとんど同時に第2コーナーでモントーヤが前のキミにぶつかる→モントーヤのサイドにいたバトンが弾かれる格好で斜め前にいたハイドフェルドに接触→ハイドフェルド、5回転(数えてみた/笑)してサンドに突っ込む。
・そんなんでキミ、モントーヤ、ハイドフェルド、ウェバーが一発リタイア。
・第1コーナークラッシュのスピード、クリエン、モンタニーもリタイア。
・1周回りきらない間で7台が消えるという波乱の幕開け。SC導入。
・先週に引き続き「モーント−ーヤー−ー!!!」と激怒。
いくら密集してたからってねえ……前がチームメイトって解ってるんだからどうにかねえ……。
(上のクラッシュの様子はビデオを何度か巻き戻しながらの確認。二つのクラッシュがほとんど同時に起きたように見えた、かな。避けようにも避けられない状況が7台リタイアの結果になってしまったのかなと)
・ラッキーだったのは後方スタートグループ。
中盤のぐちゃぐちゃをうまく躱してニコが8位まで駆け上がる。
・5周目にバトンがピットイン。接触のダメージが大きかった様子でそのままガレージ入り。
なんだかバトン、ずーっとついてない……
・7周目。ようやくSC解除。
・マッサがきれいなローリングスタート。フェラーリは2台共気持ちいい加速する。
その後ろ、またしても第1コーナー。モンテイロと琢磨がクラッシュ。
・琢磨、インを押さえるために頑張った。でも頑張り過ぎた。
縁石を踏んで跳ねた感じでモンテイロのマシンにゴーン。ここまでで10台が消えてしまう。
・14周目。ホームストレートでフィジケラがアロンソをオーバーテイク。
あきらかにフィジケラの方がスピードに乗ってる。アロンソ、なんだか重い。
・ここでふと気づくと、ジャックがいつの間にかラルフに抜かれてた。
・23周目。ジャック、エンジンブロー。リタイア。
・28周目。バリチェロピットイン。7.5秒。2ストップですね。
・29周目。兄ピットイン。タイヤ交換もありで8.2秒。
フェラーリのピットクルーの作業はかつてのように鮮やか。
フィジケラも同周ピットイン。7.4秒。
・30周目。マッサピットイン。7.5秒。ここで順位が1位兄、2位マッサに。
・アロンソもピットイン。6.7秒。みじか! 4位フィジケラ、5位アロンソのポジション。
・40周目。アルバースがピットインするもそのままマシンストップ。
エンジンはかかるけれどギアが入らなくなったみたい。結局リタイア。
様子を見守ってたジョニー、目を覆ってがっかり。
・この時点で残り半分ほどもあるのにコース上のマシンは10台。ひどいもんだ!
・43周目。ニコピットイン。10.6秒。えらい積んだな。
・47周目。クルサードピットイン。7.9秒。
ここまでずっとニコを追いあげていたクルサード、第1コーナーでしっかり締めてニコの前へ。
・49周目。バリチェロ2回目7.1秒。
・52周目。マッサ2回目6.6秒。
・53周目。フィジケラ、ラルフ、兄ピットイン。フィジケラがここでトゥルーリの前に出て3位。
・というか、ピットスタートだったトゥルーリがそこまで3位で走っていたこともすごい。
・55周目。アロンソピットイン。一体どうしたんだってくらい勢いがない。
どうもこのレース中ずっとアンダーが出ててマシンを押さえるのに必死だった模様。
・64周目。残り9周のここへ来て、5位走行中だったラルフ、マシントラブルでリタイア。
メモを追っていってみると、1周目のクラッシュで思わぬ大量リタイアが出てしまったというだけで、あとはいたって淡々と進んだレースでもあったかなと思います。予想外なアロンソの不調と兄の優勝で二人のポイント差が縮んだので、もしかするとまだ解らない展開をするのかもしれません。兄の、マッサをお姫さまだっこしてひとりでぽんぽんと胴上げしてしまう腕力にあらためて驚いてみたり、表彰台でイタリア国歌で指揮振る姿に笑ったり、優勝して喜ぶ時の顔がずっと無邪気でかわいいなーって思ったりしましたよ。
最近クルサードが渋く勝負してくれることが嬉しいです。ジャックにも、もーっと貪欲に走ってもらいたいものです。