d a y s*
photo & text by tomoko
いちご一パック150円でした。150円の幸せです。いちごって可愛いけど、じっと見るとなんか、グロテスク?種がいっぱいついてるもんね。その種ひとつひとつにヒゲが生えてたりして。でも好き。形、可愛いしね。綺麗なつややかな赤で。味はちょっとすっぱいのが好き。いちごを食べると、小さい時住んでた家の裏の山に続く坂道に野いちごが群生してて、それを近所のおばちゃんとカゴいっぱいに摘んで、ジャム作ってもらったことを思い出します。夜になるとタヌキの夫婦が来ていた。
尾崎豊が亡くなって10年経つんですね。それを記念(記念て変やと思うけど)してか、書店を覗くと彼関連の本が並んでいたりします。誘われるように彼の書いた小説を一冊買ってみました。小説と…アルバム解説と…メッセージみたいなものの単行本です。小説は、拙くて小説っていうにはうーんて感じなんだけど、ところどころにガラスみたいに光る言葉がありました。これがこの人の才能の断片なんだろうなぁと思いながら読みました。
尾崎は好きじゃなかった。聴いていると苦しかった。イライラしてくるというか…でも、今聴くと好き。年をとったから? でも、子供の情熱を懐かしむみたいに好きっていうのとは違うような気がする。尾崎の歌は決して世間知らずな子供の叫び声じゃなかったんだと思う。と、そんなことをなんとなく感じるのでした。